てんけんの宿題 | 物語の森

物語の森

立っているのは、森の入口
迷い込むように導かれて
出逢う
あなただけのrecord
光の糸で聴く
そこは、モノガタリの森





コラボ作戦 ですが、〈お客さま体験型〉
というのはどうでしょう。
展示を観に来てくれた人に体験できるもの、
プレゼントになることをしてみたいです。(えみな)


観に来てくれた人が、ギフトを持ち帰ってくれる、
いいですね。
次のてんけん時に、コラボり方も決めましょー♪(ユウコ)


***


いっしょに個展をするにあたって、色とトモダチのユウコさん と、文字とトモダチのえみなさん が、どんなふうにコラボしていくのかは、まったく未知のゾーンでした。


えみなさんは、小さなころから文字とトモダチなので、色もかたちもない、へいたんな文字が、踊りだしたり、リズムを刻んだり、さまざまな音を奏でたり、温度や音を持つことを感じることができます。
でも、多くの人には、そんなものが見えないだろうことも、わかっていました。


ユウコさんの絵は、文字以上におしゃべりをし、楽器以上に音を奏で、ぬくもりや、かがやきや、風をはこびます。
それは、絵を観た瞬間に、多くの人が感じることでしょう。


えみなさんは、ユウコさんの絵が大好きです。

ユウコさんの絵を観ると


どこか胸の奥のほうが、さえざえとしたり、おなかの奥のぽっかりあいたところが、むずむずと満たされていって、何かとても、たいせつなことが思いだせたような、なつかしいような、胸を張りたいような、耳をすませたいような、


そんな気持ちになります。

そこにコトバが必要だと思ったことは一度もないのです。


だから、いっしょに個展をすると決めたものの、なんだかとっても、オジャマ虫的な気がして、ぜんぜん、自信たっぷりになれなくて、「コラボ」の意味を、はっきり尋ねることができませんでした。
とはいえ、大好きなユウコさんとコラボレートできるのだから、


何かやりたい! 


と切実に思うのです。


ユウコさんが思わず絵を描いてしまうようなお話を書いて、絵本の原画展示をしようよ! 


って言えたら、ぜったい素敵だとちゃんとわかっていても、まーーーーーったく、できる気がしなくて、がっくりのえみなさんです。


それから、カルタの絵を描いてほしいと、ずーーーーーっと前から思っているのですが、読み札が一枚しかできていないので、これも言いだせないのでした。
でも、そのたった一枚のカルタの絵は、どうしても、ユウコさんに描いてほしいえみなさんです。


12月までには、まだまだ時間があります。


長い準備期間をいっしょに過ごすので、その軌跡がわかるような作品を表現できたら、おもしろいねってふたりは感じました。

それから、ギャラリーが広いので、時間があることに油断してダレてしまうと、間際になって、とんでもないことになるということも。


そこで、毎月のてんけんで感じたことを、ユウコさんは絵、えみなさんはコトバで、それぞれ作品を創っていくことにしました。てんけんの宿題」です。


てんけんという共通項を通じて、ユウコさんの絵とえみなさんのコトバが、手をつなぐというわけです!!


(わたしたちって天才!)


さっそく、えみなさんは、てんけんのキーワードをノートに書き出しました。
ちょっと、そのノートをのぞいてみましょう。ページをめくるくらい、ぼくにはカンタンです。


6/7
風 緑 パン コーヒー 椅子 黒板 モビール クローバー 待ち針 テーブル りんご箱 郵便受け 手紙 北斗七星 磁石 亀 滝 隕石 ぞう シュークリーム スウプ


なんだか、とっても、わくわくしますね。


***




そうげんのカフェで、展示のスタイルについて、企むユウコさんとえみなさん。


ユウコさんの絵を邪魔しないような、コトバの展示に、えみなさんは考えを巡らせます。
コトバにも絵にも存在感があり、どちらからも楽しめて世界に入ることができるような……。
ギャラリーには可動式のパーテーションがあるので、おもしろいことができそうです。


***


つねづね、えみなさんは、「観るだけの展示」にものたりなさを感じていました。
何か仕掛けがあったらいいのに、と思うのです。


その場でなければ体験できないこと。得しちゃった♪ と思うようなこと。


展示に答えが隠れているような、クイズラリーはどうかな? とか。
たからさがしはどうかな? とか。
ふたりでオラクルカードを創って、引いてもらおう! とか。
くじびきは? とか。


(わたしたちって、天才!)


さらに、ふたりの企みは加速します。
えみなさんがユウコさんに送ったメールの一部です。


ソーイングギャラリーの白い壁、スクリーンがわりに映像を映すことも可能ですね!
ミニアニメーションみたいのも素敵だし、わざわざ作るのが大変なら、出展している作品を音付きでスライドショーにするだけでも、組合せによっては、展示作品とは違う刺激があって、一粒で二度おいしいかも。

ユーチューブとかで公開してもいいし(って、やったことないけど) (しかもそれをしようと思ったら、すごく早く作品ができていないといけないけど!) (著作権にひっかからないよう音楽はオリジナルじゃないとダメなのかもしれないけど!) (えみな)


壮大ですね。絶句ですね。テンション高すぎですね。
ちなみに、初日まであと一か月ですけど、こんなのできてませんよ(笑)
たぶん、二人とも、忘れています。忘れたままにすることでしょう(爆)


ユウコさんは、こんなことを書いています。これは実現の見込みアリです。


ライブペイントで、会期の初日に描きはじめて、最終日に仕上げるのを、やってみたいです。 このギャラリーで過ごした物語の絵。 その絵と、えみなさんもそのテーマで、ショートストーリーを披露するとか>^_^< (ユウコ)


えみなさんは「書き下ろしなんて、とっても無理!」って言うと思いますが、ぼくは、ちゃんと実況中継しますよ♪ 楽しみにしていてくださいね。


あ、ちなみに。
ユウコさんとえみなさんの「てんけんの宿題」ですが、ふたりとも、やったのは一回だけです。

やれやれ。


ティン