パンッ!!!ズガンッ!!!ズガガガガガガッ!!ドカンッ!!!!!
昼も夜もないような薄暗い森の中に様々な音の銃声と
銃声に混じって聞こえる断末魔が響いていた。
そんな物騒な森の中にも関わらず、そこには2人の少年と少女がいた。
「おい壱琉、全部一人で殺っちまうなよー」
金髪にティアラを乗せた少年は壱琉と呼ばれる少女に不満げに文句を垂れていた。
その声に壱琉は振り返りながら落ち着いた声で反論をした。
「全部じゃないでしょ。ベルだって沢山殺してたじゃん」
「あんなザコ殺った内にはいんねーよ」
ベルと呼ばれる少年は壱琉の言葉につまらなさそうに答えた。
そんなベルに対して壱琉は仕方ない事だと言わんばかりの表情で言う。
「そんなこと言ったって今回の任務は弱小ファミリーの殲滅だったんだから」
そんな壱琉の正論にベルは「つまんねーの」と悪態をついた。
そのあと「でもさー」と続け
「最近、今回みたいなつまんねー任務しか入ってこないよな」
「しょうがないよ。“ゆりかご”の件が片付いても
私たちはあっちに大きな活動を認められたわけじゃないんだから。」
ベルの文句に少々苦笑いを浮かべながら壱琉はそう答えた。
壱琉のいう“ゆりかご”とは8年前にボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーが起こした
クーデターである。そのクーデターに当時8歳であったベルと壱琉も加わっていた。
2人とも、ヴァリアーの一員として。
そしてクーデターの後、ヴァリアーは暫く活動を停止させられていたが
数ヶ月前にやっと活動という活動を出来るようになった。
が、まだ大事は任務は認められておらず今回のような小さな任務ばかりであった。
壱琉の発言にベルは文句を言うのをやめて黙った。
そんなベルを見て壱琉は場の空気を和ませるかのように
「さーてと、こんな話は終わりにして任務も終わったし帰ろう?」
笑顔でそう言う壱琉にベルもいつもの調子に戻り
「うししっ♪そーだな。王子腹へったし。さっさと帰ろうぜ」
「うん!」
歩き出すベルの後を壱琉も追った。
―ヴァリアー アジト―
「う゛おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおい!!!!!!」
馬鹿でかいまるでお城のようなアジトの中に
これまた馬鹿でかい男の叫び声が鳴り響いた。
「うるせーよスクアーロ」
「うぁー、耳がキンキンする・・・」
「てめぇら、帰ってくんの遅すぎだぁ!!!何をてこずってやがんだぁ!!!」
スクアーロと呼ばれる長い銀髪の髪の男はベルと壱琉の文句を無視して
怒鳴り散らした。
「てこずってたんじゃねーし」
「任務自体はさっさと片付いてたから立ち話してたんだよー」
怒鳴り散らすスクアーロとは正反対に顔色一つ変えずベルと壱琉は
事実で反論した。そんな2人の反論にスクアーロは
「立ち話してる暇があるならさっさと帰って来い!!!!!」
「「すいませんでしたー」」
スクアーロの説教が面倒になったのか2人声を揃えて
適当に謝りながら「お腹すいたー」などといいながらベルと壱琉は
なにやらまだ何かを言っているスクアーロを無視しながら食卓へと向かった。
―食卓―
「ただいまー」
「もう飯できてるー?」
「あらぁ、壱琉ちゃんベルちゃんおかえりなさい♥ ご飯もう出来てるわよぉ」
食卓についてから出迎えてくれたのはルッスーリアだった。
ルッスーリアの言うとおりテーブルにはもう豪華な食事が並んでいた。
「お帰り、2人とも。遅かったね」
「あ、ただいま!マーモン」
落ち着いた口調で話しかけてきたのはフードを深く被り、
胸元におしゃぶりを付けた最強の赤ん坊、アルコバレーノの一人、
マーモンだった。
2人はマーモンの言葉に返事をしてから席に着こうとしたその時・・・
「壱琉!!ベル!!!テメェら人の話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!っう゛ぉっ!?」
バーーーーーン!!!という音を立てて叫びながら扉を開いたスクアーロに
なにやら高そうなお酒が入ったボトルがスクアーロの頭に命中した。
「るせぇ・・・・」
頭に物凄い衝撃を受けたせいで気絶したスクアーロに向かって
静かに声を発したのはヴァリアーのボス、XANXUSだった。
「ボス!ただいま!」
「あぁ・・・・」
壱琉はスクアーロが気絶したのを見て「あちゃー」などと能天気な声を
発していたがいつものことなので取り合えずボスにも挨拶をした。
そんな中でベルがマーモンに問う。
「ん?レヴィは?」
「レヴィなら任務だよ」
ベルはその答えに聞いた割には興味がなさそうに「ふーん」とだけ答えた。
「さぁさぁ、スクアーロは伸びちゃってるし、ご飯が冷めないうちにたべちゃいましょ!」
ルッスーリアの言葉の後、ヴァリアー揃って(スクアーロ、レヴィは除く)食事を取り出した。
こんな日常がヴァリアーでの毎日―――
