先日、父方のじいちゃんが亡くなった。
享年88歳。
正月はまだまだ元気に息子と遊んでくれていた。
それから2ヶ月しか経っていない。
突然の父親からの報せだった。
信じられるわけがなかった。
ほんの数日間の出来事だったらしい。
ばあちゃんに聞いた内容は、
「お腹が痛いと救急車で運ばれ、原因は腸閉塞。
すぐに手術。
その後、身体中を検査し、両足の付け根に血栓。
右足は特にひどく、まるで血が通っていないくらいの状況だったらしい。
それも手術でよくなった。
翌日は反対の足を手術する予定。
そうやって、ひとつひとつ手術して治していこうというところだった。
が、急に容態が急変し、そのまま...」
とのことである。
普段口数は決して多い方ではなく、声を出して笑う姿なんか一度も見たことないような人だった。
タバコが大好きで、酒が入ると大きな声で周りに良くない絡み方をしていたため、子どもの頃は「怖い人だから関わらないようにしよう」と、祖父母の家へ遊びに行った際はなるべく距離を取るよう努めていた。
ところが社会人になってから、「たまには顔出してやるか」と数ヶ月おき程度に遊びに行くうちに気付いたことがある。
ん、いま冗談言ったのか?
自分の失敗ネタにして話してんじゃん。
相変わらず声を出しては笑わないものの、意外と静かに笑った顔してんじゃん。
あの頃のイメージとはまるで違った。
怖がって目を合わせないようにしてたあのじいちゃんと、笑いながら話しているのだ。
感慨深い。
あーもっとなんかしてあげられたらよかったなぁ。
ひ孫ふたり見せてあげられたからそれでいいかな?
正月は冬道で危ないし、娘も小さいから、「春になったらおいで」ってばあちゃんに言われてたけど、行っておいてよかった。
じいちゃんに会っておけてよかった。
息子と車のおもちゃでいっぱい遊んでもらえてよかった。
娘を抱っこしてもらえてよかった。