もうここ最近、
メディアでは悲しいニュースばかりが目に耳に飛び込んで来ていて、
心を強く持っていないと
こちらも心を持って行かれそうになることばかりです。
私もまた、自死遺族という面では随分と拭えぬ色々な思いをしてきました。
でも・・・
考えて考えて涙しても、
真実は本人にしか分からないし、
それでいいんじゃないのか。
と思うようになりました。
先月、
旧ブログで何度も記してきた友人の小田原さん。
彼のご病気が再発をしたことをご本人から聞かされました。
本人は覚悟をしている様子で、
慌てることもなく、淡々と私に話をしてくれました。
「はるさん、僕はねぇ、あの時もう無かった命だったかもしれないって思ってるから、あれからの数年間の人生は、おまけみたいなものだと思ってるんだよ。まぁでもそれにしてもショックだけどもね。今となっては妻もいるしね。まぁ、やれるだけのことはやってみるよ!」
スマホ越しの声はいつもと同じトーンの声。
それから私は一度小田原さんに会いに行きました。
出会った当初に比べると痩せたなとは思うものの、
その笑顔も出で立ちも、
とても清らかでした。
私の顔を見て彼が
「ごめんね?心配ばっかり掛けてしまって。まぁ、欲を言うならもっとスイーツの食べ歩きとかしたいなっていうぐらいで!」
と、
私を笑わせようとするのです。
「ふふ。してくださいよ!」
と言うと、小田原さんは笑って、
「やっとはるちゃん笑った^^」
と言うのです。
帰りの車の中で私は、どこにもぶつけようのない感情がこみ上げてきて、
泣きながら自宅に帰りました。
嫌だ。
大事な人を失うのはもうほんとに嫌。
そう思う気持ちと、
これも自然の摂理なのか?
人間の摂理なのか?
と
どうにかして受け入れようとしている自分がいます。
悲しいけど
それでも
心に光だけは
失くしたくない
そう思います。
友人にも、
必ず変わらないでいたいね。
いようね。
と話しています。
