たゆたう時のなか、それは定期的に訪れる。
いや、自ら向かっていく。
静寂な空気の中、
それは私の最もウィークポイントである口内へ忍び寄る。
「ちょっと苦いですけど、お口の中に溜まったものは飲み込んでもらっていいですからね~」
この後悶絶するであろう空気とは裏腹に、女性の優しい、まるで母親が赤子をあやすような物言いで
出迎えられる。
それが逆に怖い。
シュッシュ・・・
(水タバコみたいな形の霧吹きだな・・・)
オェッ・・・(;゚;艸;゚;)
それを3回繰り返すと、別室に移動。
機械的で無機質な空間には2~3人の女性がいる。
私は既にまな板の上の鯉状態。
ここは奈落の底か、地獄の沙汰か。
私の最も苦手な口内へ、さきほどよりも太く黒く、うねうねとしたものが・・・
キターーーーーー
「なるべく鼻で息を吸ってくださいね。そう。そうです。そう。お上手ですね~」
_(´ཀ`」 ∠)_
うぁぁぁぁぁぁ;;
(状況は自粛・・・)
「唾は全部口から出しちゃってくださいね~」
唾よりも何よりも、号泣と表現するに等しいくらいの涙が溢れて止まらない。
感動?
否、
誰か助けてください~~~っ><;;
「一番狭くて苦しいところ通りまぁ~す」
いや、
通りまぁ~す、じゃないし。
(((;꒪ꈊ꒪;))):
本気で言ってる?
いつになく苦しいんですけど!!
もっと苦しくなるの?え?待って・・・ちょ・・・
(以下自粛)
_(´ཀ`」 ∠)_
「はぁ~い、大丈夫、大丈夫。大丈夫?」
やっぱりこの苦しみ方が異様だと気づいて!
早く引っこ抜いてぇぇぇぇぇ
気絶しそうな感覚に襲われるww
満身創痍のまま放心状態で無事、終了したらしい。
(;´Д`)ハァハァ
とりあえず、今日分かったことは・・・
血圧低い
バレット食堂(誤変換だが、なんか美味しそうなレストランの名前っぽい)
もとい、バレット食道←こっちの変換が正しい(笑)
らしい。
身長162.2㎝。
あれ、8mm縮んだ。
ちなみにバレット食道というのは、逆流性食道炎が原因で起こる
食道と胃の境目に胃酸が浸食してなるものらしい。
最悪、食道がんの原因にもなるとのこと。
いや、治し方知らん・w・;;
とりあえず、
今までで一番苦しい胃カメラだったことをご報告。(どうでもいいですよねwwww)
「はい、お疲れ様でしたぁ~苦しかったですか?」
いや、愚問過ぎw
「今までで一番苦しかったです><;;(号泣レベルの涙)」
「アハハ、ごめんなさいね。」
「いえ。きっと私のコンディションが・・・オェェェww」
そんな感じでドタバタの健診が終わった。
13時から仕事に出る私を、美晴に褒めてもらうべく、メールで報告。
以下、親友美晴からの返信。
“バカなの?休んだらいいじゃん”
・w・
逆に気合入ったわ。