右から風が吹けば右に進み、

左から風が吹けば左へ進む。

 

 

そんな学校生活を送っていた。

気まま過ぎる自由人。

 

 

好きに恋愛して、好きに彼氏と下校して・・・

そんな生活をしていたらある日学校の机に私の苗字とその時交際していた彼の名前が、

何かで彫られてあって、

その彫られた名前の傍らに「〇ネ 別れろ」とも彫ってあった。

 

 

教室で机のその異変に気付いて驚きはしたが、

今まさに私のこのリアクションを見て内心楽しんでいる人がこの教室内にいるのかもしれない。

そう思うと全てがどうでもよく思えた。

小さく深呼吸をして、席に着いた。

 

 

その悪戯に、全く傷つかなかったわけではない。

でも、

誰にも言わなかった。

よくこんな上手に彫ったもんだな・・・と、思った。

 

 

それまでは休憩時間になるとクラスの女子たちの中に居たのを、

すっかり別行動をとるようになった。

一人でも平気だった。

 

 

その時か。

やたらと本を読み漁った時期は。

その時の私は読書を拗らせて、活字を見ると興奮して眠れなくなることもあったっけ。

 

 

ある日の肌寒い朝、いつものように学校に行こうと玄関を出て、

トボトボと歩いていると、

バス停に書かれてある文字がふわっと宙を舞って巴を描いて弾けた。

 

 

ああこれもう重症だな・・・

頭をブンブンと左右に振って再びバス停を見るとなんともない。

またトボトボと歩くと今度はすごく気持ちが悪くなって歩けない。

ああもうこんなんじゃ学校なんか行けない。

 

 

学校を休んだ。

それからなんと私は2ヶ月も学校を休み続けた。

家で本を読んでる方がずっと楽だったし、

勉強なんて授業を聞かなくてもテストではいい点を取っていた。

何がダメなの?と。

 

 

ちょっとした反抗期か・・・

今でもよく分からない。

ただ私が学校に行けば、私の立ち居振る舞いが、一挙手一投足が気に入らない人がいるのだと分かってから、

何もかもが面倒になってしまったというところか。

 

 

2ヶ月間私はろくに外にも出ないで学校を休み続けた。

母もさぞ心配したことだろうと思う。

行かない理由も行きたくない理由も言わないのだから。

ううん、「行きたくない」とも言わなかった。

 

 

そんな中でも家に来てくれる友達がいた。

でも私が信じられるのは美晴だけだった。

 

 

 

今思えば小さな社会の中で勝手に溺れてた蟻んこだ。

 

 

 

いつものようにいくつかのプリントを持って来てくれた美晴が、いつもは何も言わずに帰るのに

その日に限って、

「逃げるんじゃなくていっそのこと嫌なものの中に飛び込んでしまえばいいのに。」

そう言って帰って行った。

そして2ヶ月の休暇を読書で満喫しまくった私は、

その次の日からまた急に学校に行き始めた。

 

 

その頃からか、

ちょっとだけ考えが変わったな。

 

 

あの時もきっかけは親友だった。

 

 

そんな風にして、

そういえば2ヶ月間、空白だったことがある私の履歴書。(笑)全然真面目な人間じゃないです・・・。

 

 

 

ヒロシのこと、変わってる変わってるなんて言えないな・・・と思えてきた><

 

 

だから今夜も夫に、ありがとうを伝えてみることにする。