Aトレーナーの個人ジム(新宿中央公園の裏)に何年か通っている。おかげで、猫背が直った。米倉涼子のようなスタイルを身につけつつある!?

 

「もっと早くにスタイルよくなっていたら、モテたでしょうに」と私がいうと、「イエイエ」というお返事。

 

「イエイエ」には2種類の含蓄が存在する。「猫背であっても十分モテていたと思いますよ」。「猫背だろうが何だろうが、モテなかったことに変りはないと思いますよ」。

 

Aトレーナーは我々のために新宿中央公園ジョギングフェスタを時折催してくれる。門下の選りすぐりの美女3人が馳せ参じた。

 

Aトレーナーは我々の水のペットボトル3本もって走る。我々はカルガモの子供たちのようにおぼつかない足取りでAトレーナーのあとを走り、ツバメの赤ん坊のようにゼーゼーいいながらAトレーナーから水をもらう。

 

Aトレーナーから「パン食うな」といわれたので、もっぱらお粥を食べていた私は、エネルギー不足をおこした。「鶏の胸肉と牛ヒレ肉を食え」といわれたので、さっそく、その晩、鶏肉のクリームシチューをつくった。牛ヒレ肉はうちの近くのスーパーでは売っていない。牛ヒレ肉はまあいいか。

 

あるとき、コレステロールが高いという話をしたら、意外とカフェインが胃の粘膜を傷つけるかなんかで(この辺、不正確な記憶ですよ。みなさん、お医者さまにご相談くださいませ)、その影響もあるかもしれないといわれた。それ以来、カフェインレスコーヒーにしているのだけれど、何だかすごく調子がいい。

 

マンツーマンなので、トレーニング半分、会話半分。1時間ぶっ通しでは動けないので。けっこう会話の部分も大きいかも。

 

ある日、高いヒールの靴で歩き回っていた私は、足が痛くなってしまった。泣きべそかきながらAトレーナーのもとに行くと、足を揉んでくれた。彼にはいわなかったが、私が思いだしていたのは、小さい頃毎晩、父が寝る前に足を揉んでくれたことだった。私は子供の頃、足がだるくなりがちだった。父が亡くなっても、こんなに大きくなっても、いまだに私の足を心配してくれる人がいて、よかった!