9か月ぶりの越後湯沢。越後湯沢は、両親が老後を過ごしたマンションがあるところです。今年の2月から人に貸しておりますので、建設会社会長のH氏のマンションに滞在させてもらいました。H氏は、湯沢や苗場にたくさんマンションをもっている、地元の名士です。
そのお部屋には、何と懐かしきかな、私が捨て去った熊の置物が棚の上に鎮座しておりました。1月末に部屋を片付けるときに、H氏が引きとってくださいました。本当はいろいろもち帰りたかったのですが、本だけで30箱くらいになってしまったので、諦めました。
母が北海道出身なものですから、うちには熊の置物がわんさかあったのですが、次々と捨てまくり、これが最後の熊さんです。
もうひとつの熊さんは、前のマンションのお隣さんでもあり、1階にレストラン「やすらぎ」を経営されているI氏のもとに引きとられております。「電話台」として作られた、けっこう巨大な置物です。「やすらぎ」には、犬の(これもけっこう巨大な)置物もお客様たちを出迎えていました。
「やすらぎ」のママさんいわく、「雅子さんのフカフカのパジャマ気持ちいいね!」
何とことやら?そういえば、何もかも捨て去るなかに、その日の朝まで着ていたパジャマもあったのでした。その日の朝まで履いていたスリッパとか、その他もろもろとともに。
ママさんいわく、「お母さんのジャガード織のバッグ、愛用してるのよ!」
何とことやら?
「高級品じゃないかしら?」
まさか。
こんなわけで、両親の遺品は湯沢の人々に大切にしてもらい、新しい魂を吹き込まれていたのでした。