宮城県仙台市宮城野区元寺小路305−10 トラディション 車 町 101
二代目 餅萬
半チャンラーメン
仙台駅東口エリアにしっかりと佇む、メニュー構成を少し絞り込んだ形の中華料理店(町中華店)をベースにしたお店になるか、と思います。近隣のビジネスマンを中心に、地域に根差し、長く愛されているお店といった印象でした。
【中華そば】から見ていきましょう。
トッピング。
細かく刻まれたネギが、”昔ながらの中華そば”のテンションを高めてくれます。
なるとも、しっかりクオリティの高いもの。
メンマは、今っぽい穂先メンマに味や食感の感じは近いかもしれません。タケノコの食感が良いアクセントで、麺やスープと相性抜群です。
チャーシュー。トロトロジューシーで、しっかり炊き込まれたと思われる、柔らかい豚バラ肉チャーシューでした。かえしの醤油がキリッと効いていて、チャーシューのクオリティが素晴らしいです。
海苔。スープに浸されての登場ですが、スープへの溶けにくさ、耐久性はなかなか素晴らしく、色味も黒く、海苔のリッチな厚みもあって、しっかり“上海苔”です。なるとも然り、細部へのこだわりも徹底されていますね…!
麺。
おそらく、ここは、製麺所の結構一般的な中細ちぢれ麺になろうか、と思います。ただ、こういう普通の麺を美味しく生かしている麺とスープのバランス感が、“これで良い、これが良い!”と言いたくなる絶妙な仕上がりでした。スープをしっかりと持ち上げるチュルチュルとした質感、程よい茹で上げのモチモチ食感と麺のコシ。ノスタルジック系な、間違いない仕上がりでした。
スープ。
過不足ない旨さであり、過不足ない塩分感です。“チョッキリ”の材料で、最大限旨味を抽出したような、丁寧な出汁取りを感じるスープです。この優しい感じは、“毎日でも食べられるラーメン”といった感じです。
出汁感はどうでしょう?肉ガラ系が主体だとは思いますが、和出汁系の食材も合わせてあるような構成に感じました。素材を突出させず、肉ガラのスープを支えるような形で、出汁感の出方それ自体は“引き算的”でありながら、“かけ算的”に素材の出汁を組み合わせて重層的な旨味に仕立ててあるようなスープに感じました。
醤油感は風味はしっかり立ちつつも、塩分感は柔らかめ。味がボケる際々のところでしっかり調味されている印象です。宮城・仙台のラーメンシーンの一つの特色として、この塩分感の柔らかさ、というのは、結構、“クラシックラーメン”、“ネオクラシックラーメン”の世界観において、肝になっているところのようにも感じます。
さて、【半チャンラーメン】ですから、【半チャーハン】についても書いていきます。
ちゃんとこちらも主役級です!!しっかり“炒(ジャー)”されているので、焼き目も入って、しっかりお米に油がコーティングされています。それでいて、パラパラな炒飯で終わらない、年季の入った、炒飯を作り続けてきた職人ならではの、程よいパラ感とシト感が融合したお米の粒感が、また、たまりません!!塩加減も絶妙で、これ、“家庭の料理でできそうでできない”という、なかなかに絶妙なラインを突いている逸品です。紅生姜の程よいチープさも、逆に良い味を出しているような感じで、この炒飯の完成度、僕は好きです。これは、このお店の、【二代目 餅萬】ならではの味が出ています。
こういう、昔ながらな、良い味を出している、“町中華”な、レトロな雰囲気を持ったお店は長く続いてほしい、一つの“食文化”だと僕は思います。
麺:オーソドックスな中華麺で、中細ちぢれ麺でしょ
う。チュルチュルとした質感でスープをよく持ち上げ、モチモチの食感が万人向けです。
スープの方向性:肉ガラ主体の清湯スープがベースだと思いますが、和出汁系の食材なども合わせてあるような気がします。じんわり深い出汁感で、薄いようで、しっかり全体を引き立てるようなサッパリ感が絶妙です。
タレ:醤油かえしでしょう。風味しっかり、塩分感柔らかめです。
油:仕上げ油はなしで、寸胴の上澄みの脂で調節しているものと思われます。
