①ペルシアンナイト

距離未克服の高齢馬で、今年も元気だが・・・それだけでは狙いにくい。

好走するとしたら、脚質的にジリジリ伸びるタイプだけに、

上手く流れに乗って先行、

四角かなり前の方をキープ出来れば・・・といったところか。

調教時計では上昇度は無く、全体的な力感が悪かった。

 

②パンサラッサ

大逃げで連勝中。実績不足だが、今回のレース展開を左右する存在ではある。

陣営は行ってどこまでという競馬をする予定で、実質逃げ宣言だろう。

今回は前に行く馬で人気馬がおり、

それより前で競馬するとなると展開的にはかなり厳しそう。

血統的に母父モンジューが入っており、

ロードカナロア産駒でも距離はこなせそうだが、

調教の動きは脚取りが悪かった。

先週Cコースで時計を出しており、

今週は馬なりだけに、ここら辺の判断が難しい。

 

③モズベッロ

戦績から重い馬場は向きそうだが、勝ち切れていないのも事実。

昨日の雨がどの程度残っているかも微妙。

好走するなら差し一択で、しかも他馬のタレ待ちか。かなり厳しい。

血統的には距離は大丈夫そうだが、実績面では若干長い気がする。

調教は坂路で時計は出たが、映像では真っ直ぐ走れず、しかも終いバテバテ。

第65回大阪杯の出来には無い。

しかし、第65回大阪杯出走馬はダメージが深い。

直後に勝ったグランアレグリアにしてもその後の安田記念を取りこぼしたし、

レイパパレ、コントレイルも然り。

 

④メロディーレーン

小型牝馬(どうでもいいけど目つきが怖い)。

実績から距離は大丈夫だが、中山の適性は未知数。

勝負するなら先行しかないかと思うが、

出来が悪ければ控えてワンチャン狙う作戦か。

調教は時計、動き共に悪く、

5日の万葉S使う叩きなのではと思ってしまった(出るかは知らないが)。

 

⑤ディープボンド

前走第100回凱旋門賞では大差シンガリ負け。

クロノジェネシス同様、あの極悪馬場の影響は懸念されるが、

ディープボンド自身は連勝が無く、大敗後は巻き返してくるタイプだけに、

前走の影響は気にしなくて良いと思われる。

血統的には長いところに若干の不安だが、実績面では問題無し。

好走するとしたら、終い勝負は捨ててポジションに拘らず早め進出しかない。

上がりが掛かれば掛かるほど有利だろう(逆もまた然り)。

調教は時計的にはまずまずだったが、映像では今一つ。

歩幅の大きな走りの割に上体とのバランスが悪く見えた。力感も悪印象。

 

⑥ウインキートス

血統、実績からも中山芝2500mは得意。

前走はあのポジションからならもう少し走って欲しかったところだが、

初コースに初関西圏でジョッキーも乗り慣れていない舞台、

しかも不利とみられていたハイペースとなれば情状酌量の余地はあるか。

勝ち負けするならスローペースの上がり勝負待ち。

少し厳しそう。

調教は当週サラッとのパターンで時計は出ていないが動きは良かった。

体調面で冬場の方がいいタイプかもしれない。

 

⑦クロノジェネシス

前走第100回凱旋門賞7着(0.9秒差)から中11週での出走。

血統的には少し長そうだが、実績面では克服済み。

戦法は先行~差しと幅広く行けそうだが、

上がりの早い展開では取りこぼしが多い。

鞍上も馬場の悪い所は通りたくないだろうから、

ポジションを取っての早仕掛けになるだろう。

大敗したデータが前走しかなく、

今回への影響がどの程度なのかは未知数。

調教面では体調が良いのか分からなかったので平行線とみる。

パドックや返し馬を注視すべき一頭。

参考データとして、今週調教後の馬体重は488㎏。

宝塚記念との増減は+10㎏で、昨年の有馬記念からは+14㎏。

ここから大きく増減したら要注意。480㎏前後なら問題は無さそう。

因みに、鉄砲実績も十分。

 

⑧ユーキャンスマイル

父キングカメハメハは中山芝2500mはイマイチ。

距離は問題無さそうだが、今年の実績(タイム差)から衰えが見える。

好走するには脚を溜めての早め捲りだろうが・・・、

鞍上が相当上手く乗ってもそれが可能かは難しそう。

調教は時計は出ていたが、新馬に動きで劣っていた点がどうか。

 

⑨ステラヴェローチェ

血統面では母父ディープインパクトの中山芝2500mが若干悪いが、

実績面では距離克服済み。

前走からの乗り替わりでテン乗りはデータ上マイナスだが、

今回騎乗のミルコ・デムーロ騎手はテン乗りで

第55回有馬記念(ヴィクトワールピサ)を勝っているので、

マイナスにはならないのかも。

作戦は、差しだと届かない感じ。

スタミナがありそうだし、捲り差しになると思う。

調教は元気だが、ミルコが持っていかれる状態だったのは気がかり。

 

⑩エフフォーリア

血統的には距離、コース共にいけるが、

個人的に菊花賞ではなく天皇賞(秋)を使った点が気になっている。

馬主とノーザン絡みの使い分けが理由だろうが、

結果菊花賞は他オーナー他生産馬に取られた訳だから、

長距離適性ではやや劣ると見る。

中山内回りコース自体は向く。

脚質の自在性は高く、先行、差し共に強いが、

今回の舞台設定からは前に馬を置く先行策を取ると思う。

小回りコース向きで自在性が高く、

且つ中を割る勝負根性を活かしてくると思われる。

最悪のパターンは出遅れやスタートの不利で外々を回らされる事だが、

スタートに死角もなく、周りもノーザンの馬ばかりなので心配なさそう。

調教時計は前走以上に出ていて、動きは若干モッサリしていたが、

鞍上の仕掛けに鋭く反応。状態はとても良さそうに見えた。

 

⑪アリストテレス

血統、実績から距離は問題無し。

中山の内回りには若干不安がある。

好走を狙うなら先行しかないだろうが、

もし勝負する気なら差し~追い込みで一発を狙う事もあり得る。

調教の時計、ラストの動き共に微妙。

24日に坂路をもう一本時計を出しただけに、

体調面がまだ戻っていない様に思える。

この馬もAJCCの極悪馬場からずっと調子が戻っていない。

もしかしたら早熟だったのかも知れないが、

今回の乗り方で分かると思う。

前付けなら期待薄、

後方ポッツンや鞍上の腰高騎乗なら体調不良と判断。

まあ、予想は発走してからでは遅いので、何とも難しいところ。

 

⑫シャドウディーヴァ

血統的に問題は無いが、自身の長距離実績は無し。

この陣営は一雨欲しがっていたが、そこの願いは叶った模様。

調教は距離を意識しての調整が窺える。

時計面、動きは良かったが、中3週の牝馬が当週強め追い切りはどうか。

調教後の馬体重は484㎏。

ここからこの調教内容で馬体増ならプラス材料にはなりそう。

鬼才の作戦は分からないが、前走前付けして味が出なかっただけに、

今回は後ろからになるだろう。

捲るのか、内を突くのか、それとも追い込むのかは分かりません。

当日その場での鬼才の煌めき次第。

だが、もしロケットスタートから嬉々として前へ、

となったら息子二人の悲鳴が上がりそう・・・。

 

⑬アカイイト

血統的にはこなせそうだが、自身の長距離成績は無し。

前走第46回エリザベス女王杯を勝ってはいるが、

出遅れ癖は直っていない。

好走するなら、やはり差しだろうか。

鞍上が出来とスタミナに自信を持っているなら、

前走同様の外捲りを狙うだろうが、

今回の舞台設定に疑問。

後ろで何も出来ないかも知れない。

調教は、時計面、ラストの止まり具合からしても悪い。

良くて平行線だったとしても今回の距離では厳しいかなと思う。

 

⑭アサマノイタズラ

血統的にやや長い印象。

自身の距離実績も足りていないが、中山の実績はあり。

好走するなら、脚が有るイメージはないので、

好位追走から他馬の動きを見ての早め追い出しだろうか。

他馬がかなり早く動いたり、外から捲られたら厳しい展開だろう。

そういう動きが無いまま早めに追い出して、

前との差が無ければ・・・といった所か。

調教の時計は出ていて陣営のコメントから体調は良さそう。

ただ、動きを見るにあまり好きな走りではない。

前に進む推進力みたいなものが不足している様に感じた。

 

⑮キセキ

血統的には問題無いが、実績では明らかに不適合。

有馬記念好走どころか同舞台の日経賞すら好走していない。

近走の時計から衰えが見え、

陣営も乗り役を替えたり作戦を色々試したりと、

あれこれしているが・・・という状況。

乱ペースメーカーとしてはとても優秀に思えるが、

勝つ競馬をするならやはり逃げで後続のトラブル待ちか、

ギリギリまで脚を溜めての直線一気とか両極端な競馬になるだろう。

ただ、キセキが逃げるなら現状想定のペースよりもう一つ上がりそうで、

逃げ勢にとっては非常に厄介な存在となり得る。

調教の時計は出ていたが、

乗り役に逆らう気満々みたいなコンタクトの悪さが気になった。

 

⑯タイトルホルダー

血統的に舞台設定は向く。

自身の距離は克服済みで、中山経験も十分。

但し、父ドゥラメンテの産駒は多頭数での成績が悪く、

揉まれ弱い可能性が高い。

勝ち負けの競馬なら、

大外枠の利を活かす為に逃げずに揉まれない位置取りから、

四角先頭が理想的か。

ホープフルS(0.5秒差4着)、

セントライト記念(1.3秒差13着)の様な競馬だけは絶対避ける筈。

テン乗りの横山和生騎手にどれだけ陣営と、

弟武史騎手の騎乗経験が伝わっているかがかなり重要。

ここの伝達を怠っていたら必敗だろうけど、

まさか、そんな事は無いと思いたい。

弟の華々しいGⅠ戦線での活躍の影に隠れてしまっているが、

和生騎手自身も今年キャリアハイの勝ち星を重ねている点は心強い。

調教は時計、動き共に良かったが、併せ馬で外の馬に怯む面を見せていた。

やはり馬群対策だったのだろうが、今回大外枠はそういう点でかなり有利。

距離損だけ注意すれば問題は無いと思われる。

 

展開予想

)           大逃げ

            逃げ

            番手

       先行

)          好位(捲り)

差し(捲り)

          ㊟ノリ(番手~差し。今回は多分ココ)

)     追い込み

 

⑮キセキの出方で変わるとは思うが、基本的にスローペースで前半流れ

捲り勢の動きから一気にペースアップすると思われる。

⑫シャドウディーヴァに関しては分からなすぎるが、

捲り差し勢の後ろからイン出し抜けとか狙ったら面白そうなので、

鬼才が楽しんでくれそうな位置を予想。

⑪アリストテレスは調教等から察すると追い込み位置で、

ワンチャンに賭けてきそう。

 

で、自分の予想。

 

⑯タイトルホルダー

番手で競馬出来そうな願ってもない大外枠。

スッと出せれば距離損なく進めそうで、距離適性からもかなり有力。

 

⑩エフフォーリア

他馬に関係なく進めそうな点は魅力。

横山武史騎手が当馬を選んでダービーを取り逃した事実を考えると、

馬の実力で騎乗を選択できる立場には無いと考えられる。

◎に対して若干距離に不安を残している点から○まで。

 

⑫シャドウディーヴァ

馬場向きそうで、調教も良かった。

距離も案外こなすのではと考えたら鬼才・横山典弘の乗り方も楽しみに。

たとえ大逆転があっても俺はノリさんを祝福したい。

 

⑦クロノジェネシス

ルメールが乗って一番人気じゃないっていう時点で、

やはりみんな状態面が気になっているのだと思う。

結構早くレースが動きそうだし、

いつもの出来じゃなかったら馬群に沈む事もあり得る。

ただ、初のグランプリ四連覇が掛かるだけに、

さすがに無印には出来なかった。

 

⑨ステラヴェローチェ

調教面での折り合いが気がかりだが、力自体はある。

仮に菊花賞より上手く乗れたとしたら、

捲り差しが決まる可能性を僅かだが感じる。僅かだが。

 

 

一頭ずつあれこれ考えて予想したら、

通常よりかなり時間が掛かってしまったが、展開とか位置とか、

この馬を勝たせる為に、

俺ならこう乗るみたいのを考えて予想出来て楽しめました。

もっと時短の予想を出来て、それが的中するなら最高なんですけどもねぇ。

では長々と見てくれた方がいらっしゃいましたら感謝!

皆様良い有馬記念を~!!