勝ったのは◎⑫グランアレグリアでした。
パドックでは、輸送分で若干体に丸みを感じましたが、
前走後から飼い食いも良く、
調教量もこなせていましたので、その点に不安は無かったです。
返し馬もとても良かった様に感じました。
レースのポジションは後ろめになりましたが、
前走2000mで前の競馬をさせていましたので、
今回はラストラン、前めに着けて掛かるのを絶対に避けるだろうと思っていたので、
自分的には完全に理想のポジションでした。
中段で馬のリズムを見た時に、これはもう外へ出すだけだな、と思いました。
800m通過が47秒6、
1000m通過が59秒3と荒れてきた馬場状態を考慮してもペースは遅かったと思います。
普通に考えたら差し有利の馬場といえども届かない展開でしょうが、
残り600m辺りからダノンザキッドの外に出し、
直線で手応えを確認する様に追い出すときっちり反応して進出。
ラスト200mでルメール騎手の右鞭が一発、二発と入ると、
明らかに他馬との加速力が違っていました。
最後は2着に入ったシュネルマイスターが伸びて来たので、
ルメール騎手はもう一度少し追っていましたが、着差以上の完勝だったと思います。
因みに、勝利騎手インタビューでのルメール騎手の表情が、
完全に自分と同じでした。
嬉しさと、安堵感、そして最後の寂しさ・・・。
ありがとう、グランアレグリア。
ありがとう、藤沢和雄調教師。
ありがとう、クリストフ・ルメール騎手。
アーモンドアイ同様、どんな仔を産むのか。
また夢は次の世代へ引き継がれて行きます。
次の馬生も先ずは無事に行って欲しいです。
さよならは言わない。またね。
2着に入ったのは無印③シュネルマイスターでした。
えぇ、無印ですよ?
分かってました。この馬が強いのは。
でも、グランアレグリアが好きなら、
同じサンデーRの馬で同じノーザンF系生産のマルガイで、
NHKマイルC勝ち、グランと出走した安田記念3着、
そして休み明けの毎日王冠でダノンキングリーを下して快勝した同馬に、
グラン以上に活躍するんじゃねぇとの不の感情から、やれ初遠征が勝てないだの、
荒れ馬場適性に疑問だのと難癖を付けて予想から外しました。
しかし、当日は馬場の内が荒れているものの、何故か内も伸びの良い馬場でした。
最後の直線で捌くのに苦労しつつあの進路を取った時、
馬券的にはもう敗北していました。
まあ、普段買わないGⅡ(弥生賞2着)で
儲けさせてもらった恩を忘れた自分が悪いですね。
次からはこの子も応援します、ごめんなさいでした。
3着は無印⑬ダノンザキッドでした。
時計面で馬場が荒れても厳しいかなと思い、
当日の入れ込みに発汗からも無印で良いかなと思ったのですが、
完全に力を読み間違えました。
思い返せば去年の第37回ホープフルSで今年の第82回菊花賞の1、
2着馬に一番人気でしかも上がり最速で勝っているのですから、
ヒントはしっかり出ていましたね。
レースは、折り合いに課題が有る馬ながらギリギリ我慢出来ていました。
グランアレグリアが直線外から抜けてからも、
内から鞍上の檄に応える様に渋太く伸びていました。
前走骨折休養明けの第24回富士S4着、
足元は問題ないとの確認とマイルの流れを経験したのも良かったのだと思います。
まだまだとの主戦の川田騎手の声が聞こえてきそうですが、
まだ三歳ですし、精神面に成長があれば距離の融通は結構利きそうで、
次走以降どう進むのか、路線が気になります。
長距離とか、意外と簡単に折り合っちゃったりする事もあるので、
マイル前後に拘らずに使ってみて欲しいです。
陣営は2000mぐらいをこなせる様になって欲しいとの事です。
以下、印を付けた馬について。
○⑨グレナディアガーズは13着でした。
道中は3着に入ったダノンザキッドのやや前の外のポジションでしたが、
終始力んでしまい、直線後続に交わされると戦意を喪失した様な負け方でした。
第72回朝日杯FSを勝ってから、以降負け続けていますから、
今回のレースっぷりを除外して考えても、成長力には疑問が出てきてしまいました。
自分的にはその辺りを読み切れていなかったのが痛かったです。
▲⑪カテドラルは9着でした。
後ろから行くタイプの馬ですが、そこまで末の切れるタイプの馬では無いだけに、
スタートのロスがキツ過ぎました。
道中グランの後ろから追走しているのに折り合いに苦労していて、
脚も全く溜まらなかった印象です。
直線でもグランの後ろでしたから、まあ・・・、どうにもなりませんでしたね。
今後もGⅠに出てくるなら、スタートを無難にこなせる様にならないと、
勝負に参加するのも厳しいでしょう。
印的には、出遅れ率が高いにも関わらず重い印を打った時点で間違えていました。
△⑥ケイデンスコールは10着でした。
第71回安田記念を10着と大敗してから、どうにも体調が良くならないのか・・・。
岩田騎手も当日の馬場なら直線内を突いても伸びたと思うのですが、
迷う様に外めへ出し、
直線も全然追っていませんでした(追い出したのは勝負付けが済んだ辺り)。
年齢的にもそこまで衰えるとは思えないので、崩れた体調が戻ってから、でしょうね。
次走以降は距離短縮するそうですが、
10月~12月は全く走らない傾向が出ているので、
今年はもう休ませてしっかり立て直して欲しいものです。
×⑤サウンドキアラは8着でした。
中2週がきつい牝馬はこっちだった模様。
年齢的に末脚が衰えて来ている所で前走良い脚を使ってしまったので、
道中のポジションは良かったのに、鞍上は勝負所で全然追っていませんでした。
疲労があったのでしょう。
あと、マイルだと決め手が甘い面があるので、
次走距離短縮して疲労面が回復していれば、
今回を度外視しても良いのかも知れません。
今回は以上です。