クラシコとは? | サッカーと読書とクララ@バルセロナ♪

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バルセロナの日常についてツラツラと書いています。


この前のエントリーでとても勉強になった「バルセロナ」という本について書きましたが、その中でサッカーについての章がありました。これから読むよー!という方は、内容にちょっと触れるのでこのエントリーは読まないで下さい( ̄▼ ̄)。




来週の月曜に迫ったクラシコ。この日はカンプ・ノウ自体が殺気だったような、異常にテンションが高いような、異様なオーラに包まれます。(去年のクラシコの様子)もちろん、アウェイでも同じ。

クラシコといえば、バルサVSレアルのスペインリーグ2強対決のことです。スペインの第一、第二都市のぶつかり合いということもあって熱狂しているんだな~。と思っていたら、彼らが本気で熱くなる大きな理由が他にもあったことをこの本から知りました。

これはスペインがフランコ独裁政権下(1940-1975)にいたころの話です(つい35年前まで独裁政権だったんですね・・・)。フランコは市民戦争で最後まで抵抗したカタルーニャを徹底的に弾圧しました。カタルーニャ語も禁止です。でも、唯一カンプ・ノウだけが「ビスカ・バルサ(バルサ万歳)!」とカタルーニャ語で応援/叫ぶことのできる場所だったそうです。そしてクラシコ。マドリッドはフランコの本拠地だったので、バルサVSレアルはつまり、反フランコVSフランコの縮図だったというわけです。

市民戦争後の世代が増える中で、「クラシコ」の意味合いも少しずつ変わってきていることを、この本を通して初めて知りました。そして、今年のWカップでスペインの優勝をみんなが手を取り合って喜んだことが、何だかとても大事な事だったんだと改めて気づきました。