心は閉じている。
何とも言えない悲しみが胸の奥に燻ってる。



勘違いしないでくださいね。
キラキラ光る物買ってもらえなかったから泣いてるんじゃないです。
人の気持ちを弄ぶようなジョーク嫌いなんです。
五年以上一緒にいて、分からないのかな?
そこにも怒りです
まあ、私も大人気ないといえばそうだけど、怒ってるオーラが出てたと思います。
私のその雰囲気に、嘘は言ってないだろう〜〜怒るのおかしいよ。
そう三蔵君言ってました。
私がそっぽ向いてるのが許せない。
(そうしないと、口から文句が飛ぶ出しそうだったんです。本当にああいうジョークゾッとするんです。)
突然
「荷物纏めて帰れ❗️」
って。
私黙って、荷物置いてる部屋に行き荷物纏め始めました。(こういうとこ可愛げないな〜〜って思うけど、どーしても今回は折れる事が出来ない。)
後三日間滞在予定でした。
でも、どうしても治らないモヤモヤ。
荷物纏めてたら、シャンプーやら、洗面所に置いてた化粧品やらいろんな物私に投げつけてきた
当ててきますよ。
私反射神経イイからヒョイと避けますけどね
もう、こうなると意地も加わる。
荷物部屋に入った時、私の態度が良くなかったと謝ろうかと思ったんですが、さっきのモールでの事がどうしても許せない。
謝るのは私じゃない。
もうダメだなぁ〜〜
取り敢えず空港に行ってチケット変更しよう。
それしかない。
とにかくシドニーまで行けば、何とかできる。
その間数回三蔵君は部屋に来て、「早く行け。」だの「俺はもう知らん。」「勝手にしろ。」だの吠えていた。
まだ外は暮れてなかった。
荷物ゴロゴロ引っ張り玄関を出た。
バタンと閉める音とガチャッと鍵の掛けられた音。
ゴロゴロゴロゴロ。
響くなぁ〜〜。
何て思いながら歩いた。
空港まで50キロ。
歩いたら丁度朝に着く。
でも危険がいっぱい。
タクシーで空港に行っても最終便間に合わないか。
近くのホテルに泊まるかなぁ〜。
なんて考えながら、ゴロゴロゴロゴロ。
10分くらい歩いたら、後ろから足音が付いて来てる気がする。
ゴロゴロペタペタ。ゴロゴロペタペタ。
「おい。」
「おい、止まれ。」
「おい、待て。」
振り返ったら、三蔵君が30メートル程後方に居た。
小走りに寄って来て、こう言った。
「待て。このまま警察にでも泣き付かれたら、俺が迷惑する。迷惑かけないという誓約書書きに戻れ!」
「そんな事しないから、安心してください。」
「信用出来ん。」
さすがにここで喧嘩するわけにはいきません。
あ〜〜イヤダイヤダ。帰りた〜〜い。
家に戻され玄関入った途端、出ました。
グーパーンチ
メッチャ本気でしたよ。
首が折れたかと思いました。
何でこうなるんだろう。
私たち。
ダメだな。
絶対に謝らない三蔵君。
「帰れと言った時泣いて謝るかと思ったら、さっさと荷物纏めるなんて、おそろしい女だ。」
だって
私もね悪いよ。
でもね、ああいうのは、どうしてもわだかまる。
笑えないのよ。
嫌な女っていうけど、三蔵君貴方はもっと嫌な男ですよ
続く





