腰の痛みが止まらない。

最近では、太股も痛いと言っている。

多分、大腿骨にも転移がみられたので、そのせいだろう…。

痛み止の薬も、更に強いものになった。

前回と同じく、麻薬系の薬で

錠剤のものから、液体になった。

この液体の薬、味と臭いにかなりのクセがあるらしく飲む度に父は不機嫌になる。

そこを耐え、暫く飲み続けていたけれど

強い薬になったにも関わらず効果はなかった…。



そこで先生が


放射線治療をやってみましょうと言う。


正直、これで歩けるようになると言うのは難しいが、痛みの面では楽になるだろうと…。


抗がん剤の治療を止める訳にはいかないので
両方同時に半分の量で。


放射線治療の説明が書いてある用紙に目を通す。

そこには

この治療によって痛みが取れます。
痛みが取れたからといって、無理して動くのは控えて下さい。

みたいな事が書いてある。


父の病気の進行状況だと、もう、それほどの効果は得られないだろうと思いつつも
期待せずにはいられない。

抗がん剤治療のお陰で、気管支にあった癌が消えた。
肺の方も、若干の効果が出ていたので

出来ることなら、抗がん剤治療を緩めたくはなかった。


だけど…


一刻も早く痛みを取り除いてあげないと、もう正気じゃいられなくなるんじゃないかと思う程切羽詰まっていた。





だから
後、一回分の抗がん剤治療だけ耐えてなんて言えるわけがなかった。


結果

この選択が、父の命を短くしたとしても









頑張ってなんて





言えなかった。