母が戻ってきた。
○母「桃香、お父さんの所に行こう」
○私「こんな顔じゃ、会えないよ。」
○母「お父さんが、話しがしたいって。このままじゃ、眠れないって。」
こんな顔で申し訳ないと思いつつ、父の病室に向かった。
すると、
さっきまでの険しい顔の父ではなく
いつも見慣れた、優しい表情の父がいた。
腰が痛いのに
母に、ベッドを起こせという。
痛みに顔を歪めながらも
わざわざ起き上がって
私を真っ直ぐ見ると
頭を下げる。
桃香、ごめんな…
目に涙をいっぱい浮かべて言った。
そんなぁ…
あやまんないでよ…
そう言う私に、更に優しい口調で
これ、重かっただろ…
なのに…
言葉を詰まらせ
なんで、あんな事言っちゃったんだろうなぁ…
本当に、ごめんなぁ…
俺、どうしちゃったんだろうなぁ…
許してくれるか?
泣く父を見ると胸が痛い。。
うん。
お父さんは、悪くないよ…私も…ごめんなさい。
父は、本当に優しい人です。
父に謝らせてしまった事。申し訳ない。
その後も、父と私がなんのわだかまりもなく接していけたのは
母のお陰だと思う。
あんな言い方して、どうせ後から後悔するんだから。今謝らせておいた方がお父さんも楽になれるのよ。
って。
父の事は、やっぱり母が一番解ってる。
癌は進行し
一つ一つ奪ってゆく…
笑顔を
歩く事を
食べる事を
視界を
そして、やがて命も。
だけどね―
どんなに苦しめて
父に酷いことを言わせても
家族の絆だけは
奪えないよ。
○母「桃香、お父さんの所に行こう」
○私「こんな顔じゃ、会えないよ。」
○母「お父さんが、話しがしたいって。このままじゃ、眠れないって。」
こんな顔で申し訳ないと思いつつ、父の病室に向かった。
すると、
さっきまでの険しい顔の父ではなく
いつも見慣れた、優しい表情の父がいた。
腰が痛いのに
母に、ベッドを起こせという。
痛みに顔を歪めながらも
わざわざ起き上がって
私を真っ直ぐ見ると
頭を下げる。
桃香、ごめんな…
目に涙をいっぱい浮かべて言った。
そんなぁ…
あやまんないでよ…
そう言う私に、更に優しい口調で
これ、重かっただろ…
なのに…
言葉を詰まらせ
なんで、あんな事言っちゃったんだろうなぁ…
本当に、ごめんなぁ…
俺、どうしちゃったんだろうなぁ…
許してくれるか?
泣く父を見ると胸が痛い。。
うん。
お父さんは、悪くないよ…私も…ごめんなさい。
父は、本当に優しい人です。
父に謝らせてしまった事。申し訳ない。
その後も、父と私がなんのわだかまりもなく接していけたのは
母のお陰だと思う。
あんな言い方して、どうせ後から後悔するんだから。今謝らせておいた方がお父さんも楽になれるのよ。
って。
父の事は、やっぱり母が一番解ってる。
癌は進行し
一つ一つ奪ってゆく…
笑顔を
歩く事を
食べる事を
視界を
そして、やがて命も。
だけどね―
どんなに苦しめて
父に酷いことを言わせても
家族の絆だけは
奪えないよ。