またまた、来ました。
父に会いに。


痛み止が効かなくなっているのが、とても心配。


今日の調子は
どうだろう…


この日は、
父と、隣のベッドの患者さんしか居なかった。


向かいのベッドの二人は、一時帰宅したそうです。


正月明けも、お隣の患者さんは体調がすぐれないらしく、カーテンは閉めたまま。


父はというと

やっぱり

座っていると
腰が痛いと

部屋を、ウロウロ歩いていた。


痛みと戦っている時の父は、顔も険しく、精神的にも不安定になるので

母も、私も
なんとなく緊張して
父に接してしまう…。


そんな時だった。




プーーーッ


……。

……………!!


お父さん?

いや…

……………。


絶対、お父さんだ。

普段なら、

ちょっとぉ~!サイアク!

と、突っ込むところだけど
父が痛みと戦っているこの緊張感の中

突っ込めるわけがない。


再び…


プーーーッ



確信犯です。



素知らぬ顔をしている父にたまらず




でも

一応、気を使い




お父さんでしょっ!



勇気を出して突っ込みを入れた。

父は

あはは!


って、笑って



黙ってりゃ、母さんだと思ったただろ!




って…






思うわけないじゃん。


母は、

○母「ひどい!私!?」

って

大笑い。

すると…



プーーーッ

て…





いい加減にしてよっ(笑)!



あの緊張感のギャップから、母も私も
笑いが止まらなくなる。

すると、小さい声で

○父「俺じゃねぇぞ…」

って

隣のベッドを指差した。

隣のカーテンの向こう側から

クスクスと笑ってる。


それにはもう、

父も、母も、私も、お隣さんも大爆笑!!


父が入院して以来
こんなに笑ったのは
初めて。


父が、大きい声で笑ってる。


今までの、溜まっていた何かを吐き出すかのように

涙が出る程笑った。


父の笑顔。

本当に笑ってる。


あの時の
笑っている顔。

笑い声。

仕草。



忘れない。








あの時で


父が







笑ったのが最後だから…。