循環器呼吸器病センターの入院は、3日後に決まった。

入院したら、抗がん剤の治療がすぐに始まる。

しかし、年末も近いので、副作用の出方しだいではお正月は帰れないかもしれない。


お正月が病院なんて。。。
やるせない。




病院の帰り道、

車の助手席に父。

病気になる前は、運転する私に得意気に裏道を指示してた。

今は黙って


見馴れた町の風景を見ている。
40年間、毎日通った道なのに、

懐かしむように


目に、焼き付けているかのように。



その横顔が、なんともせつない。


いつも買い物をしているスーパーの前。

父と、母を降ろした。


2人がいつも一緒に買い物をしていたスーパー。

家まで徒歩3分。

ただの買い物だけど

飽きるほど行ったスーパーだけど

これからあたりまえの事が、だんだん出来なくなって行く。


父と母。


久しぶりに2人そろってお買い物。


父は、薄皮まんじゅうを二つ買った。


徒歩3分。


いつものように、歩いて帰宅。



いつものように。を少し出来た父は、少し笑顔だった。



そして―



いつものスーパーでの、あたりまえだった買い物と、いつもの道を歩く父の姿を見たのは





これが、最後だった。。。