告知の後、父の心はボロボロだった。


そして、私も間もなく先生の説明を受ける。

幸い、余命の話しは父にはまだしてないらしい。

父の病状は―

肺がん。
脳腫瘍。
腰、左大腿骨への転移。
脳腫瘍は、肺がんからの転移と疑われる。

肺と、脳のがん細胞をしらべ、同じ細胞なら転移ということらしい。


私は、呆然とした。



最悪だ。。。



肺がんって聞いただけでも愕然としたのに、転移って。。。




末期がん―




その先のイメージは『死』しかでてこなかった。。。

まず、この腫瘍を取って、残りの人生の生活レベルを上げるのだという。
残りの人生、歩いたり、物を持ったり、日常生活に不自由のないように。。。


がんを治す為じゃないってこと?


その後の肺の治療は本人と相談して決めるよう言われたが。。。
『治療しない』と言う選択肢もあるって。。。


だから、治らないって事?お父さん、死んじゃうの?

ちょっと前まで、普通に仕事してたのに?

死んじゃうの?

この時の私は弱虫だった。
父がまだこの現実を受け入れられないのなら、まず私が現実を受け入れ、父と向き合って行かなければならないのに。

この日は、震えが止まらず、余命については聞けなかった。。。

情けない。


一番辛いのは父なのに。


そして―


余命3ヶ月。


父には言えそうにない。
言うべきか。。。


ここからは
2007年12月
の話しです。