海にしずんだクジラ

メリッサ・スチュワート 文 ロブ・ダンラヴィ 絵

千葉茂樹 訳  藤原義弘(海洋研究開発機構) 日本語版監修

BL出版 2023.8.1

 

いっとうのクジラが死んだ。

その大きなからだは,しずかにゆっくりとしずんでいった。

 

70年生きたクジラが,海に沈んで,その後50年,海の生物の命の糧となる。

骨一つ残さず。

 

海の深いところで,行われている命の輪廻が,深い青の色で描かれます。

クジラの骨をバクテリアが食べつくし,バクテリアの出す有機物で深海微生物が成長する。

命はなにひとつ無駄なものはない。

 

保護者と一緒なら小学校低学年から読めますが,

中学生高校生にも。

大人も読んで学べる本だと思います。