ハンマースホイ


先日、「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」

を観に、のんこ&Y子と上野の国立西洋美術館へ。


以前に副都心線の渋谷駅でポスターを見て、妙に気になってカメラに収めていました。

先日Y子が行ってとてもよかったという話を聞いて

そのポスターの絵を思い出したのです。


ハンマースホイ

“静かなる詩情”というコピーもとっても素敵じゃないですかラブラブ!


ハンマースホイ


後年、その作品を高く評価し、彼に関するエッセーを書くために面会したドイツの詩人リルケは、「絵を描くことしかできず、描く以外のことはするつもりもない人物」と評したそうです。

ハンマースホイは寡黙で人と打ち解けず、人前に出るのを嫌っていて、

十分な取材ができなかったリルケはエッセーを仕上げられなかったのだそう。

精神を病んでいたとも伝えられている彼。

だからでしょうか、特長的なグレートーンの柔らかい絵から

繊細で過敏な性格を感じることができます。


クレスチャンスボー宮殿、晩秋
クレスチャンスボー宮殿、晩秋


ハンマースホイの作品は17世紀オランダ絵画の強い影響を受け、

フェルメールを思わせる静謐な室内表現を特徴としています。室内画の舞台は自宅であり、登場人物として妻のイーダが後姿で繰り返し描かれました。


白い扉、あるいは開いた扉
白い扉、あるいは開いた扉


音を拒絶した世界。


それはハンマースホイが追求した美だったのかもしれませんが、

幸せなようで満たされていない、

冷たいようで温かい、

とても細かい描写に見えて近づくとそうでもない、

不思議な魅力を感じる作品でした。

部屋におちる光や影、温度をとても愛しく感じていたのだろうな、と。


静かな生を感じさせる部屋の扉。

それらの作品が素晴らしいのはもちろんなのだけれど、

女性の後ろ姿を描いた作品は、淡々としていながらも

ハンマースホイの熱い視線を伺える気がして、とても惹かれました。


休憩

休憩


ハンマースホイの作品が

オルセー美術館にあったなんて。。

無知とはなんて勿体なくて恐ろしいことでしょう。


室内、ストランゲーゼ30番地

「室内、ストランゲーゼ30番地」


展示は、ハンマースホイと同時期に活躍したデンマークのピーダ・イルステズとカール・ホルスーフらの作品へと続きます。

ピーダ・イルステズは彼の義理のお兄さんらしいのですが、

ハンマースホイの作品とまったく同じ構図のものがチラホラ。

ちょっとびっくりです。

ピーダ・イルステズは、ハンマースホイの柔らかさに

温かい温度を与えたような作品。

万人受けしそうな優しい絵が続いて

満たされた幸せな気持ちで会場をあとにすることができました。


Y子は2回観てもいい目というのも納得の

とても素敵な展示です。

ぜひみなさんもこの機会をお見逃しなく!


つぎはやっぱりフェルメール展でしょうか。


【ヴルヘルム・ハンマースホイ~静かなる詩情~】
会期: 2008年9月30日(火)~12月7日(日)
開館時間: 午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時)
※入館は閉館の30分前まで
休 館 :日 月曜休館
(ただし、10月13日、11月3日及び11月24日は開館、

      10月14日(火)、11月4日(火)及び11月25日(火)は休館)
会場: 国立西洋美術館  
      〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
観覧料金:当日 前売  団体
一 般  1,500 1,200 1,100
大学生  1,100 900 800
高校生   700 550 500