フランスに20年間住まれていた吉村葉子さんのエッセイ。
作者が感じた日仏の文化や考え方の違いを、
楽しいエピソードで紹介されています。
とても興味深くて、やっぱり日本人に生まれてよかったと思うことや、
フランス人の合理的な考え方を真似たいとも思ったり。
それぞれの国民性をよく理解できる一冊でした。
私が面白いと感じた部分をいくつか紹介します。
【コンビニ】
便利だけれど、なくても困らないのに、ついつい無駄使いをしてしまうコンビニ。
フランスにはコンビニがないのです。
そのかわり、フランセーズは、なんでもささっと作れる智恵をもっています。
確かにコンビニは割高だし、美味しくない。
【お買いもの】
フランセーズは買い物するとき、
表示された金額を支払うに値するものなのかをまず考えるのだそう。
散々試着して買わないなんてのも当たり前、
例えそれが1000円のTシャツであったとしても、
きちんと自分のワードローブにある服に合うかどうかを考えてから、買うのだそうです。
私は何も考えずに買ってしまうのが悪い癖![]()
現に二週間前に買ったスカートとシャツをま
だ袋から出してさえしていませんから![]()
ブランジュリーで子どもの人数分のパン・オ・ショコラを買えば高くつくけど、主食のバゲットの値段が安いフランスでは、バゲットに板チョコを挟んで、バゲット・オ・ショコラを作ってしまう、といった感じ。
フランスでは、バゲットに使われる小麦粉の量は250㌘と決まっているので、もっとも消費するものは安価で買えるのだそう。
自国を愛し、国民を大切にする姿勢が伺えます。
【諦めの良さ】
フランセーズは買えないモノは欲しがらない。
シャネルバッグを買うために、貯金をする女性なんていないのだそう。
フランス人は自分の給料ではとうていシャネルバッグを買えないのが分かっているので、最初から諦めているのです。
比べて日本人は諦めが悪いからついつい愚痴が出てしまう。
子どもを塾に行かせているのに、
成績が上がらないと愚痴がでる。
でも、
勉強ができる子だけがいい子ではないし、
シャネルだけがバッグではない。
そういう風に諦めがいいのだそう。
なので、日本人がわざわざフランスに来て
ブランドバッグをたくさん買っていく様はとても不思議だといいます。
日本には素敵なバッグはないの?
と。
日本を知っている人は、
日本には安くて可愛いバッグがたくさん売っているのに、
どうしてわざわざフランスで買うのかが理解できないのだと。
フランセーズのバッグは、どれもクタクタ。
使えるまでとことん大切に使うのがフランセーズなのだそう。
一つのものを大切に使う姿勢は真似していきたいものです。
フランスはデカルトのいう合理主義の国。
そして、ブランド品は自分らしさを表現するには
邪魔だといいます。
そんな話を聞いて納得していてもまだ、
いつかはバーキンがほしいと思っているのだから
救いようがないのかしら![]()
【金銭感覚は保守主義】
「お財布は右に、ハートは左に」
というのがフランス人の言葉。
右とは右翼の保守主義を、
左とは左翼の革新を意味しています。
「今なにが一番ほしいですか?」
と聞かれたら、なんと答えますか?
今の私なら、完璧な思い出、と答えます。
フランス人の多くは愛といい、
日本人の多くはお金というのだそうです。
フランス人は合理主義なのであって、ケチなのではありません。
家の改装も仲間を誘ってイベントにしてみたり、
ホームパーティも高級なお菓子を買ってくるのではなく、
手作りしたものをお皿のまま持ち寄ったり。
なんでも楽しもうとする知恵を持ち得ています。
そして、最高のおもてなしは、友人を自宅に招待すること。
それが信頼関係が築けた証なのだそうです。
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いつかこのフランセーズのポリシーを
完璧に身に着けたいものです。
