夜、暗闇を閉じ込めた部屋をぼんやり見ていると、ママと過ごした最後の夜を思い出してしまう。

すると、胸の真ん中に鈍い痛みが生まれて、真っ直ぐ上がってきたかと思うと、それを和らげようとするのか、一気に涙が溢れてきた。

あの時は、ママが話した言葉を漏らさず書いておこうとしたけれど、それが最後の日となったときに、記録よりその瞬間瞬間が大切なのにと自分の行為を悔やんだ。

だけど今、その記録によって、ママの言葉を思い出せることで、私はもっとママを好きになり、私自身が少し救われている。

ママがイパラマ※に旅立ってから、ママに「愛してるよ」と言わない日はない。

毎日電話をしていたときは、まさか口になんかできなかった言葉なのにね。

今日も愛してるよ、ママ。
おやすみ。

※この前、バスに乗っていたとき、ママに
「今どこにいるの?」
と聞いてみた。
「ん?イパラマ」
と、何だかまだ不安げな声だったけど楽しんでそうだったよ。

素敵なところだといいな。