クリニックから帰宅してすぐ。
家に着いてから、夫が精液検査の結果を説明をしてくれた。
「僕に原因があったみたい」
「なんか精子の数が少ないんだって」
とポツリ。
そして診察室で渡されたという、「人工授精」について書かれた用紙を持っていた。
あーーーーーーまじか。
いざ現実を突き付けられると、ちょっとクラっとくる。
しかも人工授精とか私も関係ある話なのに、夫にしか説明しない病院に少しイラっとした。
いや、それよりもなによりも、
夫の表情がさ。ショックを受けていてさ。初めて見る表情でさ。
それを見たのがちょっとキツかったな。
そもそも不妊検査のための受診だったので、「子どもは自然な形で」という夫の考えは変わっておらず。
診察で、人工授精の確率とか金額とか聞いたみたいだけど、夫はかなり消極的でした。
それは分かっていたけど、今もそうなのね。
夫婦2人の意見が合わないと、不妊治療なんて無理よね。
本当はランチの予定あったけど、「ちょっとそんな元気ない」ということでキャンセル。
私は午後から仕事だったので、その微妙な雰囲気のまま、いったん別れました。
あーーーーーーまじか。
ずーーーーーん。