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  プロとアマチュア

 ブログとか見ていて、「この人、うまいなあ」と思う写真がいくつかあります。それらの共通点を探し出すと、写真にブレがないということです。何をどう撮りたいのかストレートに伝わってくる写真です。その人の過去の写真を見ても、被写体、季節、天気は違っても首尾一貫しています。自分のスタイルを持っているのは大きな強みだと思います。

 逆なケースもあります。一生懸命撮っているのはわかります。ただ、それだけです。何も心に残りません。そういうものはえてしてネタものの追っかけだったり、定番めぐりだったりする写真が多いように思います。

 蒸気機関車の場合、やはり煙が占める要素は大きいと思います。ただ、爆煙だと言って喜んでいる写真は、不思議と心に残りません。

 どういう写真を撮ろうが、それは各人の勝手です。ルールさえ守れば、誰からも文句を言われる筋合いではありません。それがアマチュアの特権です。

 一方プロと呼ばれる写真家。プロに要求されるのは、「いい写真」という結果のみです。それも個人的な「いい写真」ではなく万人が認める「いい写真」です。今、どのくらいのプロの鉄道写真家がいるか詳しくは知りませんが(プロの定義も難しいです)、ほとんどの写真が依頼のあった撮影だと思います。自分が好きなシチュエーションで好きな車両だけ撮ることが許されるプロなんておそらくいないでしょう。

 ○日の新型○○○系の試運転写真を七三で撮ってきてくれ、というオーダーがあれば、雨が降ろうが風が吹こうが最善の状況できちんと収めることができるのがプロたるゆえんです。撮れませんでした、では次回以降仕事がきません。仕事がないということは、飯が食えないということです。かようにプロは厳しいと思います。

 われわれアマチュアの特権は好きな車両を好きなように撮れることです。趣味ですので当然です、が最近は情報化社会の中、もうすぐ引退するとか、ファンの間で人気があるとかの理由で「義務的」に撮っている写真も多いと思います。もちろん、SLブームのころから、なくなるものは人気のある被写体でした。そこには記録性というものもあると思います。誰でもそういった思いはあるでしょう。ただ、それが行き過ぎると何を撮りたいのかわからなくなると思うのです。

 一種のジレンマですね。




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