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 国鉄末期、ヤード制廃止により貨物列車はタンク貨車等を使った専用貨物以外は、コンテナ貨物が主流になりました。

 長崎線でも、長崎からの鮮魚専用の冷蔵コンテナを使ったコンテナ列車なんかありましたが、ほとんどは国鉄所有のコンテナを使ったものでした。

 写真の下りコンテナも1個だけ全通の私有コンテナが混じっていますが、あとはC20等の国鉄所有のコンテナで編成されています。全通の私有コンテナも色が緑なのでさほど目立ちません。緑のコンテナが連なる姿はなかなかの編成美でした。

 また、コンテナを積んでいるコキ5500ですが、これも往年のコンテナ特急「たから号」に使用されたチキを改造したもの。台枠につけられた補強用のリブがクラシックな感じがします。

 民営化後、国鉄コンテナは一般に売却されたり、JNRマークを塗りつぶされたりして長らく使用されていましたが、今ではほとんど見ることはできません。

 また、コキ5500も12ftコンテナが4個しか積めなかったり、速度制限が災いして1990年代の早いうちに廃車されてしまいました。


 1986/10/14  長崎本線  佐賀・伊賀屋  キャノンAE1P  100ミリ   EN