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 北部九州の鉄道遺産というと、現在一般道に転用されている原田・二日市の三連レンガ橋なんかがまず思い浮かぶが、二日市駅の駅本屋側のレンガ積みホームとか探せばまだまだありそうだ。

 鳥栖駅のホームの上屋根を支えているのは、輸入物の古レール。今は案内板なんかが掲げられて、その歴史的価値をきちんと後世に伝えているのは喜ばしいことだと思う。私が、初めてこの存在を知ったのは1976年当時の「鉄道ファン」誌。首都圏を中心に各地に残るこういった古レールを再利用した建造物を特集した記事は、鉄道趣味の奥深さを再認識させてくれたものだった。

 このほかにも、歴史の流れの中で忘れ去られようとしているものはまだある。

 写真のレンガ積みの橋脚跡は旧九州鉄道が佐賀まで延伸した当時のもの。ここは複線化の際、線路を移設したため解体されることなく残った。このようなものは他にも探せば見つかるかもしれない。

 
 2008/10/13 鳥栖駅

 2008/11/01 長崎本線 伊賀屋・神埼