


これは1973年の唐津線さよなら運転の記念品。もちろん、関係者向けに製作されたと思われるが同じものを何度かオークションで見たことがある。
この「さよなら列車」、乗りました。当日はとにかくすごい人出で車内に入れず、デッキにやっとスペースを見つけて一安心したのを覚えている。佐賀から多久まで乗車し、多久駅で出発シーンをカメラに収める、という行程。写真機はエボニー35というトイ・カメラ。写りはしたが蒸気ばかりで何がなんだかよくわからない。この写真も今では散逸してしまい記憶に残るだけ。
乗車時に記念券をもらったがこれも今や行く不明。残念!
このさよなら列車を牽引した69608、写真のような門デフ機で九州では割と平凡なタイプ。廃車後、ゆかりの唐津市に保存されたが、例によって野ざらし状態。最近見た写真では、片方のデフレクターが腐って落下し、シリンダーも穴が開いてボロボロ。設置してある場所が海のそば。これじゃどうしょうもない。今、どうなっているかは怖くて知りいたくない。