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 「鉄」のくずかごから。2枚の駅名板。いずれも琺瑯板です。

 1枚は地元の佐賀駅のもの。もう、かなりぼろぼろの状態ですが、筆書きでいかにも貫禄があります。1976年に佐賀駅が高架になってからは、ごく普通の駅になってしまいましたが、旧駅舎は九州鉄道時代の流れを汲む立派な建物でした。

 そしてもう1枚、「かみいぐさ」。西武新宿線上井草駅のものです。これはおそらく予備のストック品だと思います。状態は新品そのものですので。

 なぜ、上井草なのか。私は学生時代の4年間、上井草駅の近くに下宿していましたので上井草は第二の故郷のような思いがあります。毎日西武線のお世話になりました。当時の主力701系は引退しましたが2000系は相変わらず元気そうで嬉しくなります。2000系って、30年近くほとんどモデルチェンジすることなく頑張っているのですね。

 先日、といっても昨年のことですが大学卒業以来20数年ぶりに上井草駅に行ってみました。駅前にガンダムの像が建っているし、駅のアナウンスもガンダムでしたが、駅そのものはほとんど変わることなくなんだか安心しました。

 こうして、佐賀と上井草の二つの駅名板を並べると、帰省のことを思い出します。佐賀からは大体夜行寝台、それも「みずほ」で。「みずほ」はなぜかあまり人気がなく、楽に席が取れました。東京・九州間ブルトレで最初に姿を消したのが「みずほ」だというのもなんだかわかるような気がします。

 東京から中央線快速、新宿乗換え山手線、高田馬場乗換え西武線、といった具合です。こうしてみるといまだに現役な車両は西武線の2000系だけですね。山手線なんか103系から徐々に205系にバトンタッチしていた頃でした。その205系もいまや後進に道を譲っています。月日の流れを感じます。


 佐賀、上井草両駅とも某オークションで獲得。