BのLな妄想のお話です。お気を付けて。
ちょっと遠回りになるけど
しょうちゃんが好きそうなチーズケーキの店に寄って、
そのチーズケーキに合いそうなお酒も買ってきた
浮かれてるって自覚はある
だって久しぶりだから
今日は嬉しいだけで過ごしたいから
わざわざ鍵を開けるのも面倒だからと貰った合鍵
ただ面倒なだけだよ、特別な意味なんてないって
分かっているけど…
落ちていきそうなる感情に
俺ってもしかして悲劇のヒロイン役いけるんじゃね?
なんてツッコミながら
慣れた手つきで鍵を開ける
「お邪魔しまーす!」
「いらっしゃい、先に飲んでるよ。」
「ごめんごめん。
途中にチーズケーキが美味しいお店があってさ。
寄ってたから、遅くなっちゃった。」
「えっ、うゎ、うまそう。
おっ、酒もこんなに。」
「くふふ、今日は飲もうね」
ふわふわのラグの上に並んで座って
美味しいお酒を飲みながら
他愛もない会話
ふふふ、そんなに飲んでないのに
幸せなフワフワした気持ち
「相葉くん」
「うん?」
優しいけど、オスの顔をしたしょうちゃんが近づいてくる
あの唇が俺の…
なんて考えていたら
唇に触れそうになる寸前
慌てて顔を背けた
「ふふっ、キスはダメだもんね」
耳元で囁かれる、しょうちゃんの甘い声
そうだよ
この行為はただの処理
だから溺れてしまわないように
勘違いしないように
映画の台詞を思い出して
思わず言ったんだ
"キスは駄目"
15周年頃のお二人の妄想話です