たまにね
ひどい言葉を
使う患者さんに会う。


「お前なんかさっさと
帰れ!立ち去ればばあ!
死んでくれ。」

こんな言葉を
昨日は言われた。

ご自身の意図にそぐわないこと
があると立ち待ち
暴言のスイッチが入る。


真顔


脳の疾患の既往のある
高齢の大柄な男性の
患者さん。





その方の清拭も行い
オムツ交換も行い
あれとって
これとって
の要望にも応え
食事の介助も行い
体位も整え




でてきた言葉が
これ






ひーチーン

もう看護なんか
やっとれるか
チーン





未熟な私は
しっかりと

「そんな言葉を使う方の
看護はしたくありません真顔

とお伝えした。





私は思う。

「バカ」って言われたことが
ある子は
「バカ」って言うようになる。

「あっちいけ」と言われたことが
ある子は
「あっちいけ」と言うようになる。


人は知っている言葉しか
使えない。



誰かにそんな言葉で
傷つけられたことがあるから
そんな言葉以上で
誰かを傷つけたくなる



だからこの患者さんも
そんな言葉で
誰かに傷つけられて
来たのかな
と思う。


きっと心の底には
悲しみを持っているんだと
思う。



私も
そんな言葉で
誰かを傷つけたく
ならないように

受けた悲しみに
しっかりと
向き合い
消化する



疾患のせいだと
わかっていても
やっぱり
人から言われた
暴言って
悲しいよ。

"仕事なんだから
しょうがない"
なんて言葉で
自分の悲しさを
なかったことに
しない。

しっかりと悲しむ。