皆さまこんにちは、モンキーポッドです。

 

小さなコインの中に、壮大な歴史のドラマが秘められている—これがアンティークコインの魅力です。

 

アンティークコインはただの古いお金ではなく、歴史と文化が詰まった小さな芸術品です。

 

その背景を知ることで、コイン一枚一枚に新たな価値と魅力が感じられるでしょう。

 

今回は、現代の通貨単位と古代の通貨単位の由来を国別にご紹介し、その歴史を紐解いていきます。

 

 現代の通貨単位の由来

 

まずは、現代の通貨単位から見ていきましょう。

 

私たちが日々使っているお金にも、実は長い歴史と由来があります。

 

これらの背景を知ることで、現在の通貨がどのように形作られてきたのか、少しでも感じていただけると嬉しいです。

国名 貨幣単位 貨幣単位の由来
イギリス ポンド (Pound) 古代ローマの通貨「リブラ」(libra)が由来。1ポンドはもともと1リブラの重さの銀貨に相当。現在も£記号はLの筆記体を基にしている。
フランス フラン (Franc) 中世のフランスで「フランク王国」(Francia)から名前が取られた。「自由」を意味するフランク人の名に由来するとも。
ドイツ マルク (Mark) 重量の単位として使われた「マルク」(Mark)が由来。ドイツでの銀の価値を測る基準。後のユーロ導入まで長く使用された。
イタリア リラ (Lira) ラテン語の「リブラ」(libra)から派生し、イタリア語でポンドの意味を持つ。古代ローマの重量単位が通貨名として残った例。
スペイン ペセタ (Peseta) 「小さなもの」という意味で、小さな銀貨を指していた。19世紀から2002年のユーロ導入まで使用。
アメリカ ドル (Dollar) 中世ヨーロッパの「ターレル」(thaler)から派生。ボヘミアの銀鉱山町ヨアヒムスタールで鋳造された銀貨が起源で、アメリカ独立後の通貨として採用された。
ロシア ルーブル (Ruble) 銀の塊を指す「ルブリート」(rubit)が由来で、鋳造前の銀の塊の重さに基づく。ピョートル大帝の時代から使用されている。

これらの国々の通貨単位は、それぞれの文化や歴史に根ざしています。

 

例えば、イギリスの「ポンド」は、古代ローマ時代の重さの単位「リブラ」に由来しており、その起源は遥か昔に遡ります。

 

このように、現代の貨幣単位も歴史と共に進化し、今日に至っています。

 

 古代の通貨単位の由来

 

さて、次に古代の通貨単位を見てみましょう。

 

古代のコインは、現代のものとはまた異なる美しさと重みがあります。

 

これらのコインは、当時の経済や文化を映し出し、歴史の一部として語り継がれています。

国・地域名 貨幣単位 貨幣単位の由来 特徴
古代ギリシャ ドラクマ (Drachma) ギリシャ語で「握る」という意味の「ドラッソ」(drássō)が由来。最初は銀の棒を手に握ったことに起因。 紀元前6世紀頃から使用。表面にはアテナ女神、裏面にはフクロウがよく描かれた、テトラドラクマ銀貨が有名。ちなみにテトラは数字の「4」を表す
古代エジプト デベン (Deben) 重量の単位で、金や銀の重さを測るために使われた。貨幣そのものというよりは価値の単位。 実際の硬貨ではなく、交換の基準単位として機能。1デベンは約91グラム。
古代ローマ デナリウス (Denarius) ラテン語で「10」を意味する「デン」(den)が由来。10アス (asses) の価値を持つ銀貨。 紀元前211年頃から導入。表面に執政官や皇帝の肖像、裏面に神々や歴史的出来事が描かれた。
古代中国 半両 (Ban Liang) 秦の始皇帝が統一後に発行した、中央に穴のある円形の銅貨で、「両」は重さの単位。 紀元前3世紀から使用。中央の穴は、コインを紐で束ねるためのもの。
古代ペルシャ シェケル (Shekel) 重量の単位として使用され、金や銀の価値を測る基準として使われた。後に貨幣単位としても使用。 紀元前5世紀頃から使用。ペルシャ帝国の王や英雄の姿がしばしば描かれた。

古代のコインは、当時の技術や芸術性、さらには宗教や信仰と密接に結びついていました。

 

例えば、古代ギリシャの「ドラクマ」は、最初は銀の棒を握りしめる行為に由来していますが、やがてそれが貨幣となり、貿易や日常生活に深く根ざすようになりました。

 

また、古代ローマの「デナリウス」には、その時々の皇帝の肖像が刻まれ、帝国の権威と繁栄を象徴していました。

 

歴史の中で形作られたこれらの通貨単位は、私たちにその時代の人々の生活や価値観を垣間見せてくれます。

 

アンティークコインは、その歴史的背景を理解することで、ただのコレクションではなく、価値ある資産としての輝きを増します。

 

皆さまは、普段何気なく使っている通貨にこんな深い歴史があったことをご存知でしたか?

 

今後もアンティークコインを色々な角度から掘り下げていきますので、どうぞお楽しみに!!