皆さまこんにちは、モンキーポッドです。

 

アンティークコインの世界は、歴史と芸術が交錯する魅力的な分野です。

 

今回は、コインの価値を最大限に引き出す、

 

PCGS(Professional Coin Grading Service)と

 

NGC(Numismatic Guaranty Corporation)によるスラブケースについて、

 

そして、NGCが行っている古代コインの評価について詳しく解説していきます。

 

 PCGSとNGCのスラブケースとは?

 

PCGSとNGCは、コインの状態を評価し、その価値を明確にするためのグレーディングサービスを提供しています。

 

専門家による評価の後、コインはスラブケースと呼ばれる、硬いプラスチック製のケースに封入されます。

 

これにより、コインの保存状態が保証され、その価値が維持されるのです。

 

 各グレードの説明

 

コインの評価は、Mint State(MS)からPoor(P)までのグレードで行われます。以下の表で各グレードを説明します

 

グレード 略語 数値範囲 説明
Mint State MS 60-70 未使用状態、磨耗はほぼなし
About Uncirculated AU 50-59 軽度の磨耗、ほぼ未使用
Extremely Fine XF 40-49 小さな磨耗があるが、ディテールがはっきりしている
Very Fine VF 30-39 軽度から中程度の磨耗、詳細は見える
Fine F 20-29 磨耗がかなりあり、ディテールは少ない
Very Good VG 8-19 明らかな磨耗、ほとんどのディテールは消えている
Good G 4-7 重度の磨耗、ほとんどディテールなし
About Good AG 3 著しく摩耗しているが、認識可能
Poor P 1-2 ほぼ認識不可能な状態

 

 古代コインの魅力と評価

 

古代コインには特別な魅力があります。

 

古代の王朝や文明の象徴が刻まれたこれらのコインは、歴史の貴重な遺産です。

 

評価には表面の状態(Surface Quality)や打刻の鮮明さ(Strike Quality)も考慮されます

 

サブグレード 略語 数値範囲 説明
Surface Quality Surfaces (S) 1-5 コインの表面の状態を評価。高いほど表面が良好。
Strike Quality Strike (ST) 1-5 コインの打刻品質を評価。高いほど打刻が鮮明。

 

 古代コインの特徴的な注記

 

古代コインには、その歴史を物語る様々な特徴があります。

 

以下の表は、よく見られる注記とその説明です:

注記 説明
Graffito コインの表面にある落書きや彫刻。通常、所有者の印やマークとして追加されたもの。
Chopmarks コインの真偽を確認するために打たれた小さな印。特にアジア市場で流通したコインに見られる。
Banker's Marks 銀行や金貸しによって刻まれた印。コインの重量や真偽を証明するために使用された。
Holed コインに穴が開いている状態。通常、装飾品やペンダントとして使用するために開けられる。
Crystallization コインの金属が変質して、表面が粉状に崩れやすくなる現象。特に古代銀コインで見られる。
Corrosion コインの表面に錆や腐食が見られる状態。保存環境や土壌条件による影響が多い。
Countermark 後世に追加された公式の刻印。通常、コインの再評価や再発行を示す。
Test Cut コインの真贋を確認するために意図的に入れられた切れ込み。
Patina コインの表面に形成された自然な酸化膜。時間の経過とともに生じる。
Planchet Flaw コインが鋳造される前の金属板(プランシェット)に存在した欠陥。
Overstrike 既存のコインの上に新しいデザインを打刻したもの。
Cleaning コインが過去に清掃された痕跡。適切でない清掃はコインの価値を下げる可能性がある。

 

これらの特徴は、コインが経てきた独特の歴史や取引の過程を示す重要な指標となります。

 

コレクターや研究者にとって、これらの特徴は古代コインの状態を判断する上で重要な要素です。

 

コインの価値を見極める上では、注記のあるコインは残念ながらマイナス評価をされることが多いです。

 

 

まとめ

 

アンティークコインは、投資対象や資産保全の手段としてだけでなく、歴史と文化を体現する興味深い分野です。

 

PCGSやNGCによるグレーディングとスラブケースは、これらの貴重なコインの価値を保護し、その魅力を最大限に引き出す重要な役割を果たしています。

 

 

このブログが皆さまのアンティークコインへの理解を深める一助となれば幸いです。

 

コインの世界は奥深く、まだまだ探求の余地が沢山あります。

 

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。