C型肝炎が治ったというのはどういう状態のことをいうのでしょう?
ウイルスを検査で検出しない状態が12週、もしくは24週連続した。
いわゆるSVR12とかSVR24の状態、それは肝炎が治った
のではなく、ウイルスがいなくなっただけです。
(ある一定期間測定することができなかった)
肝臓の炎症そのものが治ったわけではないのです。
そもそもHCVウイルスに感染した場合
ウイルスを10年以上駆除できていないの場合が多く、
感染してもしばらく気が付かずに、検査でやっと異常が
見つかる。HCV抗体検査というもので感染を
確認するというもの。それから数年、数十年してから
肝臓エコーや肝機能検査で異変がみつかり、そこで初めて治療しましょうと
いうのがほとんどのケースでしよう。
最近でこそインターフェロンとか経口剤で
ウイルス駆除はできるようになりました。
ではその後はどうすればいいのでしょうか?
ウイルス駆除をした後、肝臓はどうなっているのでしょう?
どんな場合でも自然になおっていくのでしょうか?
このプロセスに関しておおきな誤解があるようです。
肝臓の組織抽出検査をおこなって、異常がみつからない状態ならば
それを治ったというのです。しかし通常そんなことはありえません。
なぜなら数十年にわたってウイルスが住みついた状態の臓器が
そうかんたんには即再生などしないからです。、
それを検査する生検は身体に負担を伴うために最近ではフィブロスキャン
という肝硬度を測定する検査で代用されます。しかしそれほど普及していません
肝生検が一番正確なこというまでもありません。
正常な状態に5年くらいかかる人もいれば1~2年で回復する場合もあります。
しかしガンのリスク自体は消滅するわけではありません。
(これは5年、10年後とリスクが高くなると言われているがデータがまだない)
ところで私は昨年より経口剤ハーボニーでHCVウイルス駆除を
おこない。今年の6月にSVR24をむかえました。
ではこれで万歳なのかです?
同時期に肝硬度を測定したところ、kpa8.1 10回測定平均
一部2箇所10.0kpaと出てしまいました。
VTQという機械で測定はしてませんが,
8.1kpaという数字は、お世辞にもよい数字とはいえません。
血小板こそ16万台をどうにかキープしたものの、肝臓の状態は
一部まだ繊維化している可能性があるということです。
(血小板数の基準値目安は150,000から130,000という数字が
あり100,000台というのはほぼ肝硬変の状態)
この状態は、ウイルスがいなくなることで、痛んだ臓器が改善する
可能性はありますが、脂肪肝などの状態で今後
悪化する可能性すらあります。この繊維化の状態は
注意する必要があって、この度合いが高いほど
発癌率が高くなるのですが、通常の検査なかなか
見つからないのが現状、。(ただし2センチ以内のガンくらい
であれば早期治療可能、ラジオ波治療)
では私のような状態で、アルコール摂取はOKなのでしょうか?
確かにウイルスの駆除はしました。
しかし肝臓の状態はまだ、痛んだまま。
私の知り合いのかたで経口剤で、経口剤でウイルス駆除をおこなった
高齢者のかたが、翌月にアルコールを解禁
したとたん亡くなってしまいました。これは薬の副作用などでは
ありません!!!
ウイルスが消えたということでアルコールを
摂取すれば、肝臓への負担は増します。(解毒機能の低下)
ましてや高齢者ともなるとF3以上で繊維化もそこそこの状態であった
可能性は大です。(上の表でどこがF2、F3ゾーンかわかりませんが
オレンジ色以上の硬さがあればおおよそ要注意ゾーン)
ここで血小板数を問題視するかというと、
これが端的に繊維化の状況とおおよそ比例しているからです。
ともかく肝臓がどれくらい痛んでいるかをはっきりさせないうちは
アルコールは全面禁止とまでないわなくてもあまり好ましくないのです。
治療が終って肝生検する人なんていないでしょう。
肝硬変の場合代償性肝硬変まだ回復の見込みは
あります。非代償性となるとウイルスが消えても悪化することもあります。
にもかかわらずウイルス駆除=治癒と誤解されているあたりが
C型肝炎治療の問題点なのではないでしょうか
なぜこういう誤解が生じているかというと、それは血液検査自体に
あります。血液検査でALT,ASTγGTP画正常でケンシュツセズ
と並ぶと、一様にC型肝炎は治ったんだと思うのは無理ありません。
しかし肝臓の状態が実際どうなのか、下の図のどれなのかすらは
詳しい組織検査しなければなりません。
多くの患者さんは感染後10~20年以上経過している場合が多い
ので、その場合臓器の形が(肝炎の状態もしくはさらに肝硬変に近い
状態まで進行していることが多い)
これが高齢者になると肝硬度10~11kpa(F3にちかい)くらいのひとが多いのです。
実際、ウイルス駆除前と駆除後の状態はそれほど
変わっていないのがほとんど。血液検査は肝機能をはかる
アウトプット検査にすぎず、臓器の痛み具合までは測定できないのです。
腫瘍マーカーも間接的な指標で腫瘍があるかないかを示すわけでは
ありません。ウイルスは人間の体内の臓器を利用して増殖するわけで
人間の臓器を蝕みながら、実は見えないガンの芽を植えつけています。
実はこれがいちばん厄介で、検査ではわからないことが多く、消えていくこともあれば
潜伏して5年10年後に現れることもある。
ウイルスがいなくなると、肝炎は進行しません。
ゆっくり時間をかけて再生がおこなわれます。
ところが肝硬変が進行していますと、この過程が逆行してしまいます。
インターフェロンでは制ガン効果があるとされていましたが、経口剤だと
どうなるかがまだ詳しくわかっっていません
(非代償性肝硬変のC型肝炎患者にも対応しうる新薬も開発中)
最近の新薬では肝硬変でもウイルスが駆除できるので、再生治癒の望みは出てくるでしょう。
これにより代償性肝硬変さらには非代償性肝硬変の肝炎患者の治療も可能になりました。
しかしいくらこういう薬ができても発癌リスクを改善できるかどうかまでは不明
。癌のリスクが5年10年と経過するにつれて上がっていくのは、芽を摘み
きれないという点や年齢とともに免疫の低下していくことににあるようです。
定期的な画像検査の重要性が増してくるのは当然なのです。
つまりC型肝炎患者にとって「完治」という言葉は適当ではないのというのは言い過ぎでしょうか。つまりウイルス駆除を慢性肝炎の段階ですれば、肝硬変、肝臓がんには
なりにくいのであって、肝硬変になってしまったものが
悪化しないという保証はありません。また5年後10年後に肝臓がんが
出ないなどという保証などありません。むしろケア次第では10年後のほうが
ガンリスクは高い。(特に高齢者の場合)
しかし昔と違うのは、肝硬変では死亡しないし、肝臓がんでも早期治療で
回復できる。根治も可能なのです。なぜなら肝臓は再生を繰り返す臓器だから。
ウイルス「ケンシュツセズ」に安心しすぎてもいけませんが、
ガンを恐れてビクビクすることもないということでしょうか。
(がん治療については別
途記述予定)
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http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1457627529


