オレの心臓はいつだって8ビートさ。
いつでもアイツはご機嫌だった。
蛇の脱け殻のタトゥーを自慢げに見せている。

ここのバーの女たちはいつでもアイツにメロメロさ。
どんなになついたって絶対に振り向かないんだ。

玉突き台の上でモンキーダンスを踊ってる女を見て
フラワーロックみたいだなって呟いた。

この町もずいぶん変わっちまったよ。
ビルがいくつもできて
いつでも嫌な煙を出してる。
一昨日見たテレビで地球が排気ガスで汚れていってるって
偉そうな白人が言ってたな。

昔に付き合ってた女がバイオリン弾きだったんだ。
喧嘩したときはいつも弦を引きちぎって
スパンコールのカーテンに叩きつけてたよ。

終いにはオレのムスタングに火を付けてぶっぱなしやがった。

それからはいつも歩くことにしたんだ。
夜の道を歩いてると自然と星ばっか見ちゃうんだよ。
青く光るあの星は何億年も昔に光った光らしいよ。
オレんとこにつく頃には何もかも忘れてんだろうなって。


テレビで偉そうに演説してる奴ら。
何かを変えたくて訴えてるんだろうけど
結局なんにも変わらないし
変わったとしても誰も気付きゃしないさ。