何回目かのベルで目が覚めた。
赤いランプが点滅してる。
こんな時間に客がくることはない。
きっと通達人だ。

オレはランディ。昼間は床屋をやってる。
親父がやってたからそのまま後を継いだだけた。
バイクとビールが唯一の楽しみ。

ゆっくりと起き上がりドアを開けた。
そこにいたのは小さな黒猫。
ニヤつきながら黒猫が言った。
『悪魔が横切った。』

それだけを伝えるために生まれてきた猫。
役目を果たした猫はニヤついたまま眠りについた。
そしてそのまま影と同化してしまった。

悪魔ってヤツはいつでもオレのことを狙ってやがる。

そろそろこんな生活終わりにしてあの子と小さなアパートを借りて暮らしたい。
そんなことを考えながらオレはまた眠りについた。