フルタイム介護士
お一人様アラフィフ

ホロスコープと四柱推命の星よみで
自分を知って今しわあせになる
笑いのある毎日をお手伝い爆笑



こやま えこ







誰だって価値がある。
誰だって幸せにならなきゃいけない。

先日、心の底からそう思いました。

今日はそう思わせてくれた
私のファミリーヒストリーのお話です。





私の母の実家は何代か続く家で
商売をしています。
普通に続いてきた家だと思っていました。

祖父の母親、つまり私のひいおばあちゃんは
なんと元士族の家柄のお嬢さん。

そのひいおばあちゃんは
祖父が小さい時に亡くなってしまいます。



その後、後妻さんがやってきて
祖父は10歳で家を出て
大阪の親戚の家にいったそうです。

そこで何年いたのかはわかりません。
でもあるとき「いい仕事がある」と言われ
その仕事をするのですが

それはいわゆる人身売買で
カムチャッカに連れて行かれたそうです。

タコ部屋と呼ばれるところに寝泊まりし
過酷な労働をさせられたのでしょう。
食事も満足にできていたかどうか。

一度連れて行かれると
逃げ出すことはほぼ不可能です。
それでも祖父は何人かの仲間と
そこから逃げ出します。

祖父は「便所の下を通って逃げた」
と言っていたそうです。

捕まったら引き戻されて
二度と逃げ出すことはできなくなる。
それこそ命からがらです。

事前に手配しておいた船に乗り
室蘭まで辿り着きました。
調べてみたらカムチャッカから室蘭までは
2000kmありました。

きっと船の中でも
生きた心地はしなかったでしょう。
室蘭に着いてからも同じだったかもしれません。




北海道で過ごしたあと
地元に戻って来ましたが
継母により結婚は数回にわたっています。

お金ができると大阪に遊びに行っては
そのお金を使い果たし


電車賃を作るため
小間使いのような仕事をして
数ヶ月後に帰ってくる。
そんな遊び人だったそうです。



だけどもし祖父がカムチャッカから
逃げ出せなかったら
もし捕まってしまっていたら
私はこの世に生まれていないのです。

命がけで逃げてきたから私は生まれた。

ひいおばあちゃんの家も
士族の階級を剥奪されても
腐ることなく生きてきたのです。

父方の祖父母も複雑な人生ですが
それでも必死で生きてきたんだと思います。




私はただ生まれたんじゃない。
先祖が命がけで生きて
繋いできた末に生まれているのです。

いろんな人の思いを受け継いで
生まれてきている。



これは私に限ったことじゃなく
誰もがそうだと思うんです。

誰もが懸命に繋いだ末に生まれた命。

何代も何代もそうやって繋がっている。



だから誰もが価値がある。
だから幸せにならなきゃいけない。

幸せになることで
ご先祖さまは喜んでくれる。




私は元士族の子孫なんだと知って
背筋がピンと伸びる思いがしました。

そして命からがら逃げた祖父を思うと
この人生をとても愛おしく思えます。



もしいま何かに悩んでいたり
しんどい思いがあるのなら
ご先祖さまに思いを馳せてみてください。

きっと力が湧いてきますよ。