琴欧洲引退 | 酋長のブログ

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日々のあれこれ思うことをつづります。

今日はもう1本、書かねばならない。
誕生日の日に、残念なことを書かねばならない。
そう、琴欧洲の引退である。

今の正直な感想としては、
「失って 初めてわかる そのありがたさ」
というものである。

強い大関、強い横綱を望む私としては、
大関としての務めを果たしているとは言えなかった近年は、
琴欧洲には残念な思いを抱くことも多く、
大関として必要か?と疑問を覚えたり、身勝手にも呆れたりすることも少なくなかった。

しかし、いざ大関から陥落すると、
関脇1場所目で10勝を挙げて大関復帰することを期待したし、
それが叶わず、2場所目で成績不振、引退すると、
まだやれるのに、だとか、
もうちょっと見たかった、だとか思っている自分がいるのである。
まったく自分勝手なものである。

もちろん、引退を人の死と同列に考えてはいけないが、
相撲は基本的に「引退」を口にすると、事実上は二度と現役復帰することのない競技であり、
その流れが不可逆的なものであることには変わりはない。

もう、琴欧洲が土俵に戻ってくることはない。
失ってみると、悲しいものである。
失わないとわからないのは、わたくしが欲深くて愚かなのか、
そもそも人間というものは欲がつきないものであるのか。

しかし冷静に考えてみると、
琴欧洲の体は確かにボロボロであり、
同じくボロボロになるまで大関を務めた魁皇と比較するのはかわいそうで、
それでも土俵に上がれと言う方が、
人間的には酷なものであろう。

さらに、気力、モチベーションがもはや上がらないのは事実。
大関を守るために頑張っていた大関時代、
大関復帰の10勝を目指して頑張った初場所、
このあたりまではまだ、気力が途切れなかったであろう。
しかしそれが叶わぬと、さらには日本国籍を取得して親方の道も開け、
現役にこだわる方向からは遠のいても仕方はなかったのだろう。

とにかく、残念ではあるが、
琴欧洲は我々を長年にわたって楽しませてくれた。
ありがとう、琴欧洲。
あのいつぞやの幕内最高優勝が懐かしい。

とりあえずゆっくり休んでケガを治して、
親方としてまた頑張ってください。

お疲れさまでした。