「何を言うとる、昔より断然易しくなってるじゃないか」
と、入試に詳しい人には、そう言われそうだが、
実際、予想を大きく下回る出来であることが、
得点開示によって示されているようだ。
得点開示とは、受験生が実際に入試で何点だったかを、
希望者には、受験後3カ月ほどして、受験生に知らせる制度である。
今日得た情報によると、京大理系数学の受験者平均は、
35点
だそうだ。200点満点で、の話である。
まだ私自身は書面での確認はしていないが。
受験者平均なので、合格者はもっと取っているはずであるが、
仮に受験者平均が本当にその点数だとすれば、
今年の問題の難度を考えると、異常な低さである。
採点基準が、こちらが考えているよりも、厳しい可能性はある。
部分点も期待しない方がよいだろう。
これからまもなく、予備校側では、
受験生が実際に入試で書いたものを再現した答案と、
その受験生の実際の得点を見比べ、
分析する作業に入る。
あと、こういう噂もある。
字が乱雑、途中経過の道筋がわかりにくい、など
答案が読みづらいものは、全く評価されない。
本当かどうかは別として、
その論理は当たり前である。
就職したい時に、乱雑な字で書いた書類を提出するだろうか。
会社の面接官は、論理展開がよくわからない話をする人間を評価するだろうか。
「おっさん、しゃあないから、あんたの大学に入ったるわ。
この問題の答、ザッと書いたったけど、合うてるやろ。
書いてること読み取れよ、仕事やろ」
そんな人間、誰も入れたくない。
結局、コミュニケーションがまともに取れないのであるから。
話を戻すと、
別に取り立てて難しい問題ではないのに、
今の京大を受けようという、全国的に見てもトップ層にある学生でも、実際に得点できない学生が多い。
まあしかし、なんでこんなに学力が低下しているのか、
考えられる理由のひとつは、
自分で目標を立てて、
そのために自分で何が必要かを考えて、
そのためには自分で何をすべきかを考えて、
すべて自分で組み立てていく力が弱くなっているのだろう。
京大入試は、各設問にほとんど誘導がなく、
自分で解答へのプロセスを考えて、解き切らせる問題が多い。
ある大学の研究員はこんなことを言っている。
「最近の学生は、指示待ち人間ばかりだ」
指示を待っているというか、
指示されないと、動けないのである。
そういう意味では、
京大入試は、今の学生には難しいのだろう。
そういう意味では、
京大側は、あんな易しい問題を最近出してきているが、
学生の現状をよく把握した大学なのだろう。
この程度の難度で、今は十分だとわかっているのだろう。
ってことは、来年以降の京大数学も、
近年の易化傾向が続く可能性は高いのでしょう。たぶん。