$鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び


まほろ駅前多田便利軒



まほろ、えきまぇ、ただべんりけん

と唄うあの予告編を観て、

あらら~やたらと気持ち良さそうな

映画だなあと思ってたけど、

やっぱり気持ちいい映画でしたねえ。

街の便利屋とその居候兼ね助手が、

ちょっとお節介なその性格で、

仕事を請け負った先の人々を

少しだけ幸せにしてゆく物語。

この映画の瑛太と松田龍平、

2人合わせるとなんだか猛烈にユルい

フィリップ・マーロウ(有名な探偵小説の主人公)みたいだ。

いや、松田龍平がいるんなら『探偵物語』の

工藤ちゃんを挙げるべきかな。

この映画は、映画の中に漂う空気が

とにかく気持ち良い。

昼下がり、目を瞑って、

日の光や風が肌に当たるのを感じながら、

外でぼんやり突っ立っている時のあの心地良さ……。

まあそのものズバリなシーンが

何度か劇中に登場するんだが、

あのふんわりのんびりした空気が、

ちゃんとスクリーンの

向こうから伝わってくるんです。

それと、魅力的なキャラと、

暖かくて何だか笑えるエピソードの数々。

小生意気すぎる小学生・ゆら公、

からっと明るい娼婦ルルとその仕事仲間、

話の分かるクールなヤクザ・ホシくん、

池乃めだかみたいな捨て台詞を

吐く激弱シンちゃん、

その他大勢の、微笑ましく、

けどちょっと寂しげなキャラたちが素敵。

そして主人公たち。

ぶっきらぼうで、

なんだかんだ言いながらも困っている人を

放っておけない多田と、

ほけ~っとしてて突き放したような物言いもするが、

実は誰よりも優しい行天。

傷を抱えた2人だから分かること。

みんな寂しくて、

誰かに必要とされたくて。

愛を失くしたと感じたなら、

愛されてないと感じたなら、

その寂しさを知っているのなら、

せめて人には愛をあげよう。

失くした分だけ、自分が欲しかった分だけ、

ま、とりあえず、手の届く範囲で。

そういや最初に引き合いに出した探偵マーロウが

こんな名ゼリフを残している。

しっかりしてなきゃ生きていけない。

優しくなれなければ、生きてる資格が無い。

観終わってから、

ふんわり優しい気持ちになれる、

愛すべき映画だった。

前の日の仕事から抱えてたムカムカした

気持ちがすうっと消えてくのを感じましたよ。

人間、気張らず優しくいれればいいや、なんてね。

ところで瑛太のあの早口のセリフ——

「誰の真似でもない正直な気持ちだ」

他のお客さんがいなかったら

ひとりで爆笑してたな。


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ガリバー旅行記


やりたいことを全部やると、

こんな映画なるんだと思います。

おそらく満足したのは

ジャック・ブラック本人でしょう。

ニューヨークの新聞に寄稿する旅行ライターで

メール係の仕事をするレミュエル・ガリバー(ブラック)

はひょんなことから

取材でカリブ海のバミューダ諸島に行くことに。

だが、その途上で巨大な竜巻に巻き込まれてしまう。

気がつくと浜辺に打ち上げられ、

体長15cmほどの人間たちに 縛り上げられていた。

ガリバーを演じたジャック・ブラック。

見た目も演技もコミカルな彼。

プレビューにあったスターウォーズの

フィギュアで遊んでるシーンを、

実写で(ジャック本人が)

続けてみましたって内容は、かなり退屈。

ジャックは楽しかったと思います (そこは伝わりました)。

ロックミュージックにギター演奏だとか、

一部のマニアックな人向けネタが多々あって

「ジャック、製作に関わったね…」って分かりやすいです。

そろそろ真面目にやらないと、

ジョナ・ヒルにポジション奪われるぞ、って警告してあげたい。

小さい人間の国のお姫様・

メアリーを演じた エミリー・ブラント。

『サンシャイン・クリーニング』の演技が光ってた彼女。

最近はいろんな分野で力を試している?ようですが、

ミュージカル調のしゃべりは 似合わないみたい。

可愛いけど。 無理やりなイギリスなまりかと思ったら、

イギリス出身らしいです。

メアリーに心を寄せるホラシオ役に

ジェイソン・シーガル。 この人、カッコイイのか悪いのか、

区別がむずかしい人なのですが、

今回はデカイけど小さい人間の役で、

遠巻きに見ると ちょいイケてた、かも。


意外と若い30歳

『寝とられ男のラブバカンス』での演技の方が

個人的に好きです。

あと、ガリバーの職場(部署)に

配属される新人・ダンを演じた T・J・ミラー。

ゆる~い脇役キャラが多い彼。 この作品のほか、

『ヒックとドラゴン』や 『アンストッパブル』にも出演してます。

普通サイズの人間が、

小さい人間の国に行って…というストーリーで

いろんな角度から見た物のサイズや、

それに触れるときの感覚などを体験できるかと

期待したのですが どうも

“サイズが定まらない”感じが残りました。

なので3D上映もあるようですが、

期待しないほうがいいかも。

ジャック・ブラック・テイストが好きな方は

劇場で、

その他の方は DVD待ちで。


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エンジェル ウォーズ


活劇版「ダンサー・イン・ザ・ダーク」―

戦う「2046」―

と云ったところでしょうか。

空想炸裂、

妄想咲き乱れた映画ですなあ

原題通りの、

なかなかSucker Punchな映画でしたよ!

エミリー・ブラウニングちゃんを

筆頭とした主役5人組の妄想バトル!

彼女が頭で生み出す、

破壊力爆発力盛り沢山のバトルフィールドは

最高にイカす!

燻した色調が生み出す独特の空間で、

スローモーション過多の過剰な殺陣演出!

最高!

兎に角、

彼女達がゲーム的アクションを

お色気コスチュームでガッツンガッツンやってくれるだけで、

もう満足ス!!

こんな精神世界になら、

今すぐ飛び込みたい!!そして斬られたい!

撃たれたい!

てな、興奮を味わいました…んで、

ま肝心のストーリーはですね。

んー確かにアクションは最高なんですけどね。

こう、何ていうのか、

そのアクションパートがですね、

現実の延長線上で行われてない、

独立したシークエンスといった印象。

話のブツ切り感が否めなかったですね。

意図したコトなんでしょうけど。

それと、この監督、

ザック・スナイダー。

いつも話にクセを持たせますよねぇ。

自己犠牲を尊び、予定調和を嫌う人だから、

最後がどうにも…ね。

コレが玄人な結末だぜ!?と

言わんばかりの。


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ザ・ライト エクソシストの真実


新しいアイデアも、CGを駆使しても、

『エクソシスト(1973)』を

超える恐さを描くのは

難しいのかなという印象でした。

アンソニー・ホプキンスのしゃべりを聞いた時、

「この映画観たい! でもホラー…」と

思って躊躇していましたが、

主人公・マイケルがキュートだったので

(いつもながら動機が不純です、笑)

観に行きました。

前半に 見どころが集中しています。

ユーモアのあるセリフや、

バチカンでの ありとあらゆる法衣を

まとった人々の描写、

マイケルの回想など ストーリーに

ぐっと引き込まれる感がありますが、

後半は 失速気味でした。。

アメリカの神学生マイケルは、

恩師の勧めでエクソシスト(悪魔祓い)の

養成講座を受講するため、イタリア・ローマへと赴く。

悪魔の存在に否定的なマイケルは

ルーカス神父(ホプキンス)に師事し、

悪魔祓いを学んでいくが……。

主人公・マイケルを演じた コリン・オドナヒュー。

白くないけどロバート・パティンソン?と思わせる、

ヨーロピアン・イケメン。

恐怖を表現する場面が多いのですが

「俺は信じないね」って態度だけど、

明らかな 異変に気付いているって演技が

要求されましたが、まあまあでしたね。

澄んだ瞳がステキな コリン。

これからの活躍に 期待します。

マイケルに エクソシストを教える

ルーカス神父に アンソニー・ホプキンス。

一瞬 「あれ? これ『ウルフマン』だっけ?」と

惑わされますが、今回は 神父さま役です。

さすがの演技力を 見せつけてくれます。

そしてまた

「ん? これ 『レッド・ドラゴン』じゃないよね?」って

思ってしまいます。

とにかく 存在感ありありで、

コリンを グイグイ引っ張ってます。

恐怖を学ぶなら アンソニー以外にはいません。

御歳73才☆ あっぱれ!

マイケルとバチカンで出会う女の子・

アンジェリーンに アリス・ブラガ。

よく見かける顔だなと思ったら

『レポゼッションマン』や

『アイ・アム・レジェンド』に出てました。

ブラジル出身の女優さん。 チョイ役ですが、

ポイント押さえてます。

ホラーにしては (多少)安心して観れる感じ。

実話に基づいて作られた 作品らしいので、

「本当に こんなことがあったの?」と思うと、

あとから恐怖が こみ上げます。。

『ザ・ライト(儀式)』というタイトル通り、

儀式(エクソシスト)の場面は 見ものです。

無宗教の方でも 神や悪魔について

考えたくなる一本です


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トゥルー・グリット


コーエン兄弟監督の『ノー・カントリー』が

好きな方には合うと思う 映画。

会話(セリフ)や立ち振る舞いは リズムがあるものの、

内容は重く 独特の空気が流れています。

作品的には良いと思いますが、

今回は個人的に趣味ではないということで、

批評は少なめにします。

父親を殺された14歳の少女マッティは

犯人を追跡するため、

隻眼の凄腕連邦保安官コグバーン(ブリッジス)を雇う。

だが、コグバーンは元泥棒で大酒飲みの 自堕落な男。

彼を信用できないマッティは コグバーンを一人で行かせずに同行、

一緒に犯人を追うことになる(作品情報より抜粋)。

マッティを演じた ヘイリー・スタインフェルド。

大物子役 出現です!

こんな14歳いたら恐いくらいのしゃべりで 大人たちを圧倒。

時々のぞかせる大人っぽい表情も お見逃しなく。

マッティに雇われる保安官コグバーンを演じた

去年のオスカー受賞俳優、ジェフ・ブリッジス。

…何言ってるのか、分かりません。

だらしないけど頼りになる保安官、

シブいです。

マッティとコグバーンに同行する

テキサスレンジャー・ラブーフを演じたマット・デイモン。

ちょっと外した感じのいい奴ってキャラは

マットにピッタリだと思います

(『オーシャンズ・シリーズ』のライナスもそうだったし)。

彼のテンガロハット、イケてました。

マッティの父を殺した犯人 トム・チェイニーを演じた、

ジョシュ・ブローリン。 『ノー・カントリー』でも逃げてた彼、

今回も逃げてます。

ちょい役です。

チェイニーと同行している悪党

、ラッキー・ネドを演じた バリー・ペッパー。

クールな兵士やカメラマンなど、名わき役の彼。

イケメンなのに… 今回はヒゲもじゃの汚れオヤジ。

西部劇を堪能すると思って観れば、納得のいく一本。

乗馬、銃(ライフル)の扱いに、どこまでも広がる荒野。

生きるか・死ぬか… さいごまでコーエン兄弟な空気、

シブいです。

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