「時は得難くして、失いやすし」。これは中国前漢時代の歴史家である司馬遷の言葉です。「人生の中でチャンスはなかなか巡ってこないもので、たとえ来たとしても油断するとすぐに取り逃がしてしまう」との意味です。

 私たちは、やるべきことを「後にしよう」と先送りしてしまう時があります。その後で、「あの時やっておけばよかった」と後悔するのはよくあることです。

 また、無意味なことにダラダラと時間を費やす場合があります。「止める」のは勇気がいりますが、こだわってばかりでは先に進みません。

 大きなチャンスをつかむためには、普段から身近なチャンスをつかむ練習が必要です。その練習が「即行」「即止」でもあります。「気づいたらすぐに行なう」「気づいたらすぐに止める」という行動力と決断力を養うのです。

 「運」や「ツキ」は与えられるものではなく、自らつかむものです。まず、「今日やること」を決めたならば、今日中にやり遂げましょう。すべての人に平等に与えられた時間を有効に活用し、確実にチャンスをつかみたいものです。