接客の基本的な形は、

まず顧客を迎える挨拶から始まります。

顧客の要望を正確に聞き、

サービス・

商品を提供してその対価であるお金を頂戴し、

最後にお見送りの挨拶で終わります。

この一連の対応は必要最低限のものであり、

いずれも大事なことですが、

これはあくまでも接客する側の手順です。

重要なのは、

その接客により顧客が受ける印象の善し悪しでしょう。

雑誌『暮らしの手帖』編集長の松浦弥太郎氏は、

「自分が関わった働きが人の心にじんわりと沈み、

いくばくかの感動を人に与え、

いつまでもその感動が

心の底に残るようなものであって欲しい」

と述べています。

「いいお店だった」

という顧客の反応の裏には、

その店の商品の良さとともに、

顧客の心に響く何かを必ず備えているものです。

それは、

顧客の視点に立って生まれた知恵であり、

絶妙な心遣いから生まれたものかもしれません。

人に喜びと感動を与える接客を目指して、

知恵を出し合ってみたいものです。