「御来光」とは、

高い山の頂上で

見る荘厳な日の出を敬って

言う言葉です。

特に初日の出は、

めでたいものとされ尊ばれてきました。

古来より日本人は太陽を拝む民族でした。

その名残の一例が、

元旦の日の出を見るという行為です。

小説家・

日本研究家として活躍した小泉八雲は、

英語教師として島根県の松江に赴任した際、

朝日に向かって拍手を打つ人々の

姿に感銘を受けています。

朝日が昇ると、

一人二人と拍手を打つ音が聞こえ始め、

やがて「乾いた音がほとんど

絶え間なく響き出す」と記しています。

太陽のお陰で地球上の人間を含めた、

あらゆる動植物の生命が保たれています。

その感謝の表現でもあるのかもしれません。

現代の日本人は、

太陽に向かって拝むということを

しなくなりました。

しかし、

太陽が昇り始める早朝のさわやかさは、

誰もが感じるところです。

太陽を拝して、

さわやかな一日をスタートさせましょう。