企画書や原稿などを完成させるには、

推敲することが重要です。

出来上がった時点で終わりだと思うのではなく、

さらに良いものへと完成度を高めるのです。

脳神経外科医の林成之氏は、

達成感を覚えた途端に

脳の働きは鈍くなると指摘します。

勝負の世界で十中八九、

手中にしていた勝利を土壇場で

逃してしまう例が多いのは、

「勝った」

「やった」

という達成感を覚えてしまうからです。

林氏は、

ビジネスの世界でも、

満足した時点で成長が

止まってしまうといいます。

ゴールだと思ったところから、

さらにもう一歩も二歩も

「ねじ込む」

ような強い気持ちを持ち続けて、

到達点に一気に駆け上がる

スピードも重視しています。

企画書や原稿の制作だけでなく、

日々の業務では、

最後の最後まで力を緩めず気を抜かず、

時と場に合わせ、

最善の力を尽くしましょう。

形だけの完成に満足したり、

「まあいいか」

と妥協したりせず、

もうひとまわり広い視野から見て、

さらに良いものを作り上げるという志が大切です。

不都合なことまでも味方にしてしまう力が、きっと生まれてくるはずです。