S氏は

「朝食内容が充実している」と

噂の喫茶店に入りました。

朝食のピーク時を過ぎたにもかかわらず、

多くの利用客がいることに感心したのです。

しかし、

なかなか注文を取りに来ないため、

しびれを切らして声をかけました。

ところが返事はなく、

ようやく来ても

「いらっしゃいませ・・・」

の声は小さくて聞き取れません。

朝食には満足したものの、

不信感を抱いたまま店を後にしました。

サービス業における接客マナーは、

欠かせない要素であることは、

関係者であれば誰もが知っています。

ただし、

それが実際にできているか、

身についているかは別問題です。

「今は混んでいるから無理」

は言い訳に過ぎません。

朝の時間帯が忙しいのは、

毎日の業務としてわかっていることです。

心や行動に

「ゆとり」を持つために、

何が事前にできるかを

考えることが大切です。

「自分が行なう接客の最高のイメージを描く」

「マンネリ化を避ける工夫を考える」

「鏡を見て表情のチェックをする」

などは有効です。

それらを仕事が始まる前に行なうのです。

どんな時でも最高のサービスが

できる自分でありたいものです。