家電量販店のM店長が、

お客様への挨拶で声が出ていない

スタッフを叱っています。

その様子を統括マネージャーが

厳しい表情で見つめています。

その後、

M店長はマネージャーに、

「君も含めて、

基本的なことを

皆が理解していないのではないか」と

言われたのです。

思い返してみると、

「元気に声を出すのは、

接客業では当たり前。

お客様は明るくお迎えするもの」という、

マニュアル的な考えしかありませんでした。

「なぜ元気な挨拶をする必要があるのか」

「元気な挨拶とはどのようなものか」を

理解しないまま、

スタッフに

「声を出せ」と

強制していたと気づいたのです。

それぞれの組織に、

基本的な決めごとはあります。

とくに仕事の基盤を固めていく時、

重要とされるものが

「合意」です。そしてその逆が

「強制」です。

 基本は大切です。

しかし、その基本がなぜ必要なのかを理解し、

合意しないままでは、

スムーズな業務は望めません。

「なぜ」や

「どうして」を全員が理解して初めて、

ひとつの仕事が成り立ちます。

職場での

「合意」を大切にしましょう。