定年を迎えたK氏は、

かつて雑誌の編集者として活躍していた時、

妻から

「別れてほしい」と告げられ、

大変なショックを受けた経験があります。

忙しさを理由に会話もせず、

話もろくに聞かなかったなと、

妻に寂しい思いを

させていたことを深く反省したK氏。

妻から信頼される夫となるよう、

忙しい中でも会話を増やした結果、

以前のような仲の良い夫婦に戻ったのです。

物事が現在進行形の時は、

なかなか状況の悪化に

気がつかないものです。

そして事が度を越した時に初めて、

自分の置かれている状況を知るのです。

幸いにしてK氏は、

深い反省の心によって

状況を挽回しました。

仕事第一だった氏にとって、

家族の信頼を得ることの

大切さと難しさを実感した

時期となったのです。

「雨降って地固まる」の如く、

夫婦の絆は強いものとなりました。

元気に仕事ができるのも、

家庭の安定があってのことです。

妻や夫に感謝してこそ、

より質の高い仕事ができると考えましょう。

身近な人への感謝なくして

成長はありません。

成長への原動力とは、

何よりもまず家庭の安定なのです。