考えても悩んでも、

良い発想が浮かばないのが世の常です。

会議を重ねても答えが出ずに、

問題を先送りさせている

ケースは多くあるものです。

ある半導体メーカーでは、

なぜか不良品が多く発生していました。

原因は何なのか、

改善策がないものかと、

工場長をはじめ従業員一同の悩みの種でした。

そのようなある時、

四月に入社したばかりの女性従業員が、

工場敷地内を走る貨物車が

目の前を通り去るのを待っていました。

彼女は<もしかしたら、

貨物車が人間には

感じられない振動を発生させ、

それが原因で不良品が出るのでは?

と思いついたのです。

さっそく上司に伝えたところ、

会社側も即座に行動へと移しました。

工場周辺に振動を吸収させる水堀を造ると、

それからは不良品が出なくなったのです。

何かを気づいたなら、

それを間を置かずに

検討することが成就への道です。

気づきは必要があって生まれてくるものです。

内に生じた気づきを外で表現する中から、

物事の発展は生じると心しましょう。