Nさんは、

千人規模のホールで開催されるシンポジウムの、

会場案内係を担当することになりました。

多くの人が来場するため、

会場の入口付近から動かずに、

「あちらの席が空いております」

と手で指し示すことにしたのです。

ところがシンポジウム開始という頃、

右往左往して座れないでいる

来場者の姿が目につきました。

Nさんの案内では、

座席位置が伝わらなかったのです。

すかさず別の担当者が

「こちらへどうぞ」と

手を挙げて案内し、

助け舟を出してくれました。

そして何とか定刻に開始

することができたのです。

初めて来場した人が

ほとんどだったことを後で知り、

案内はもっと親切かつ

丁寧にするべきだったと反省したのでした。

この反省からNさんは、

会社内において、

受付やエレベーターなど、

お客様の立場で経路を説明するようにしました。

どのようなお客様に対しても、

最もわかりやすい経路の案内を

するよう心がけたのです。

常にお客様の立場で、

思いやりのあるサービスを提供したいものです。