幸せの教室
そもそも大卒じゃないからという理由で、
長年真面目に働いて
8回も今月の人(優秀従業員ってことか)に
選ばれるような男を
安易にリストラする会社がおかしい。
いや、
今ではそれが当たり前になっているのか
こんなんじゃ、
世の中良くなっていくワケがないじゃん
と小学生でも分かる
リアルな現象の冒頭
日本人も笑っていられないこの生活難。
トムが演じるから妙に説得力も湧くけど、
離婚して家のローンは
残ってるわ、
この不況でどこも雇ってくれないわ、
で散々な目に。
こうなったらガレージセールだ!
と家具を売り払おうとした矢先、
隣家の夫婦から大学入学を勧められる。
もともとトムが演じる
ラリーは20年間、
軍隊でコックをやっていた人間だ。
それなりに
苦労も辛酸も舐めてきただろうオッサンが
一念発起!こういう
語り口にトムは最も適役じゃないのと
思ったんだけどねぇ。
いや、決して悪い話ではないし、
つまらなくはない。
だけどなんか魅力に欠ける話なのだ。
どこをとってみても。
大学入学までの経緯、
クラスメイトとのやりとり、
教師との出逢い、
生徒の一人と仲良しになり、
集団でバイクを乗り回してみたり、
女教師と仲良くなって飲んだあげくにとなったり
いわゆる「いいヒト」が
周囲に弄られてあか抜けていく様子など
まぁ分かり辛い話ではないんだけど、
だからどうした?感も残る。
グッとくるようなシチュエーションに欠ける授業風景、
スタトレのタケイ氏が演じるマツタニ教授の授業は面白い
説得力に欠ける学生生活
風水をモチーフに模様替えしてみたり
あっちへこっちへと話が散漫になる。
誰が主人公で、
何を描きたいのか。
そもそものタイトルがラリー
の名前なんだから、
このラリーという男をもっと面白く魅力的に
描けばよかったのにと思えてならない。
様々な作品で主人公を
演じてきたトムだが、
なんかこの作品では周囲に華を持たせようと
しているのか?ハッキリしない。
だからジュリアも魅力的ではない。
嫌味な女教師と素直だけが取り柄の男が、
まぁブッチュブッチュ
するのを見てもねぇ退けてしまうのだ。
好きな俳優なんだけど。
今のご時世、
そうはドラマチックにいかないんだろう。
ある程度リアル感を入れて、
人種も様々取り揃えて、
は分かるけど
別に私は「醤油」のタトゥーなんか見たくなかったよ
あんなシーンを入れるなら、
もっと学生生活なり授業風景なりを入れ、
教師や生徒達を活き活きと描いて欲しかった。
どうして「幸せの教室」なんていう
邦題をつけるまでになったのかを、
その幸せ感がどこに漂っていたのかを、
ぜひ私に講義して下さいな。
上司がピザ屋になっていた、
あのシーンだけは切なすぎて泣けるね
