営業本部に所属するSさんが、

出張先から一時帰社した時のことです。

遠方に出張中のK本部長から

T部長に宛てた電話を、

Sさんが受けました。

T部長が離席していたため、

K本部長は

「新幹線が運転を見合わせているため、

J社への訪問が約束より一時間ほど遅れる。

T部長からお詫びの電話を入れておくように」

との伝言をしました。

その内容を正確にメモして、

T部長の机に置き、

Sさんはすぐに次の予定地に向かいました。

しかしT部長が戻ったのは、

K本部長が一時間遅れて

J社を訪問した後でした。

Sさんの油断が、

本部長と自社の信用を

失う結果を招いてしまったのです。

急を要する連絡は、

社内にいる相手であっても、

メモだけでなく直接連絡を取るべきです。

仕事に安易な思い込みは禁物なのです。

不測の事態を想定して、

二段構え、

三段構えの手を打てるよう

心に留めておきたいものです。